アクセラ・ハイブリッド
2013年よりマツダがトヨタから供給を受けるハイブリッド車用の「セット」は年間3万台規模程度となるようだ。月間
2500台。こいつを世界へ投入するというのだから、意外に少ない? ここで気になるのは燃費。マツダご自慢の次世代レシプロエンジンと組み合わせるらしいが、果たして燃費という点でいかに?
御存知の通りプリウス用の1,8リッターは排気量であり、吸気量だと約1,4リッター。つまり1,4リッターエンジンの燃費と同等と考えていい。しかも徹底的に熱効率を追求した結果、ディーゼルに匹敵する1馬力当たりの燃料消費率を達成しているそうな。このレベルに届いていなければ燃費は期待できない。
・アトキンソンサイクルについて
マツダの次世代レシプロ『SKY-G』は現在のマツダの2リッターエンジンMZRと比べて15%燃費良いものの、それくらいじゃアトキンソンサイクルに全く届かないでしょう。というか、MZRの燃費、ホンダやトヨタの最新型と比べ10%以上悪い。皆さん期待するSKY-Gながら、私は少しばかり厳しいと考
えてます。
ただディーゼルの『SKY-D』のデキが相当良いらしい。しかも予想外に低コストだという。だったらアクセラ・ハイブリッド用に使うなんても面白いか?
実際に組み合わせようとすればターボラグによるトルク変動のコントロールをしなければならず、なかなか難しいと思う。されど試す価値はある。
もし2リッターのSKY-Gをハイブリッドと組み合わせたなら、プリウスの38km/Lなど無理。インサイトと同じくらいの実用燃費が精一杯かと。となれば売れ行きは伸び悩むこと間違いなし。3万台という台数も納得できる。それにしても2013年という投入時期。いくらなんでも遅いのではなかろうか。
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アクセラ・ハイブリッドのパワートレイン考察、興味深いですね。
>それにしても2013年という投入時期。いくらなんでも遅いのではなかろうか。
確かに、そう感じます。
EVの充電インフラの整備ペースを見ていると、外部からの充電に対応しないハイブリッド車の時代は意外に早く過ぎ去り、EVとPHVが新車販売の主流となってくるのが2015年位から、遅くとも2020年頃までにはそうなっているでしょう。
であれば、2013年にアクセラをいっそのことプラグインハイブリッドで市場投入するという選択肢もマツダとして真剣に検討すべきではないかと言う気がします。