フュージョン・ハイブリッド

韓国勢の追い上げが急、と先日紹介した。日本のメーカーにとって大きな収益源になっ
ているアメリカに於いては、当然の如くアメリカ勢だって驚異になりうる。なかでも手強い存在になりつつあるのがフォード。トヨタのイメージダウンもあり、
ここにきてフォードのフュージョン・ハイブリッドの販売台数は強烈な伸びを見せてます。

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なかなかカッコ良い

ちなみに日本では馴染みのないフュージョンというモデル、トーラスの後継車というイメージ。マツダ・アテンザのプラットフォームを使っている。ちなみにハイブリッドシステムやバッテリーは日本製を使っており、ブレーキシステムもプリウスと同じくリコール対応になったほど。トヨタ式ハイブリッドシステムの兄弟
といってよかろう。

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驚くのが燃費。街中/高速はそれぞれフュージョン・ハイブリッド17,5/15,4km/L。カムリ・ハイブリッド14,1/14,5km/Lという数値。なんとカムリよりカタログ燃費で勝っている。実用燃費でも優勢らしい。システムは信頼性の高い日本製だと認識していることもあり、皆さん安心して購入している様子。

加えて米カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。フュージョン・ハイブリッドと同じシステムを使った排気量の小さなモデルを出してくれば、プリウスにとっちゃ手強い。GMだって黙っていないと思う。このあたりで真剣に自動車の将来を考えていかないと、ハイブリッドを持っていない日本勢は厳しいかと。新しいチャレンジが必要です。

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6 Responses to “フュージョン・ハイブリッド”

  1. ツダファン より:

    フォードグループの低排気量となれば、マツダエンジンですかね
    SKYエンジン&トランスミッションが本当に完成すれば、すごい車になりそうですね

  2. ぽんぽん より:

    フォードのハイブリッドが、プリウスと同じ症状でリコールされています。
    回収されていない実車があれば走らせて症状再生して頂きたいです。

  3. ゴン より:

    日本製のハイブリッドシステムと分かると安心して買うアメリカ人。
    何か不思議ですね。
    やっぱりトヨタは日本の代表として叩かれただけだったんですね。

  4. ぱんだねこ より:

    今年2月に幕張メッセで開かれた第2回EV/HEV駆動システム展に行きました。
    アイシン、デンソー、サンヨー、その他が日本車では見たことのないHEVシステムを「量産実績あり」といって展示していました。フォード・エスケープのほかにも日本製HEVシステムを載せた車があると聞いていましたがこれだったのですね。
    アイシン、デンソーが動けばトヨタにもロイヤリティが入るので、トヨタとしてはそちらが売れてもかまわないよ〜とか、あんまり叩くとみんな引き上げちゃうよ〜思っているのでしょう。
    トヨタ・インセンティブ(?)で売る車も、たいしたタマではありません。
    対するGMもEVのヴォルトは日立に丸投げ開発だったらしいですから、結局世界の半分のEV/HEVには日本が絡んでいることになるので、ちょっと安心しました。
    日本の下請けメーカーも苦しくとも仕事があれば、まあ救われます。円高なのに今日本で生産している製品で、6,7割は海外向けです。
    中国は「今は」レイバーコストも安いですが、家電のように「韓国で作ろうと思ったら、台湾・インドネシアに持っていかれた!」なんてことになるかもしれません。よって、これからが未知数の中国にはそう簡単に生産を移したりしないでしょう。大卒でホワイトカラーの求人がなく、日本でいう就職浪人が中国でも出てきてます。中国バブルもそろそろですね。(レイバーコストが安くても輸送コストがかかるんじゃ、片手以上のブツは作らせられないでしょう)
    あとはBYDとダイムラーがどう動くかですが。

  5. ijok より:

    「ハイブリッドを持っていない日本勢」といえばマツダですが、今回のトヨタの件の影響は出るのでしょうか?フォードと同じくHVシステムの供給があるのか、業界再編はあるのか(個人的に日本が生き残る為にはやはり3〜4グループになった方がと思っています)等々気になります。
    ツダファン さん、僕はマツダのSKY-ドライブにはそんなに期待できないと思ってます。素直にアイシンからCVTを導入すればいいのに、と。
    でもSKY-D(クリーンディーゼル)はすごく良さそうで期待しています。
    日本の場合、ガソリンに対して軽油が余ってると聞きますし、天ぷら油再生やバイオマス燃料などニーズが高まってくれば、もう少しディーゼルが増えた方がいいように思えます。
    ぱんだねこさんは相変わらずお詳しくて、なるほどと思いました。中国バブルですが、上海万博までは大丈夫ではないでしょうか。

  6. 真鍋清 より:

    この「アメリカのカローラ1500相当のセグメント」たるフォード・フュージョン・ハイブリッド、平凡ながらも煮詰められた構造で米国カー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど健闘しておりますね!
    ライバルのGMのシボレー・マリブ、クライスラーのセブリングが今後どう出るか楽しみであるのと同時に、マツダの低燃費・低公害ガソリンエンジンたるSKY-G搭載のアテンザの登場が待ち遠しい限りです!
    1.6LのSKY-Gとリチウムイオン式ハイブリッド搭載のアテンザなど、考えただけでエキサイティングではないでしょうか。

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