グプタさん退任は粛清だった? 日産のお家芸「足の引っ張り合い」により中国もアメリカも手遅れか

COO(最高執行責任者)だったグプタさんの追い出し劇は内田社長を始めとした守旧勢力によるものだという情報が流れている。この件、出所は書けないけれど聞いていました。グプタさん、次期社長の有力候補だったようだ。されど個人的には謀略や政治的な動きについちゃ興味無し! 日産がキッチリとした商品戦略を立て、日産というブランドを守ってくれればいい。

話を聞くと主導権争いでクルマ作りどころじゃないようだ。中国市場についていえば決定的な対策を行っておらず、2~3年後に相当厳しい状況となる社内の読みという。現場はしっかり危機感を認識しているようだけれど、上層部が素早く対応してくれないと聞いた。唯一強い指導力を持っていたのがグプタさんだったそうな。居なくなった現在、船頭多い状況とか。

アメリカも厳しい。グプタ体制下、2026年からキャントン工場で電気自動車を4モデル立ち上げるという計画を立て、開発や工場の準備も始まっていた。されど肝心な電池の調達で動きが止まっているようだ。日産は中国資本のエンビジョンAESCから調達する計画だった。されどアメリカでエンビジョンAESCの雲行き怪しい。現時点ではアメリカの補助金を受けられない状態。

中国資本を減らし、さらにエンビジョンという名前をハズしたAESCという企業にしようとしているようだけれど、その場合、原料の調達も中国からではダメ。エンビジョンAESCの電池は三元系リチウムであり、中国以外から調達しようとしたらコスト的な優位さは完全に無くなってしまう。だったら電池技術で、ということになるべきながら、低コストの新型電池は2028年になる。

つまりアメリカで電気自動車比率を30%近くにしなければならない2026年時点で、今より高価な三元系リチウム電池を使わなければならないのだった。日産も認識しているらしく「調達先の見直しも考えている」というけれど、2023年時点で調達先を探しているようじゃ厳しい。しかも船頭の多い体勢で素早く日産の将来を決める重要な判断をしていけるだろうか?

このままだとゴーン氏が来る前の状況に戻りかねない。1980年代、日産の国内シェアは30%以上あった。今や10%を切っている。中国は2~3年で撤退も視野に入れなければならないと社内有志が読む。欧州についちゃ生き延びれる技術を持っていない。電気自動車の投入は決定的に遅れている。アメリカ市場で踏ん張れればいいけれど、前述の通り。

何より安心出来る情報を出さない。日産でビジネスをしている人はプランBを作っておくことをすすめておく。

<おすすめ記事>

1 Responses to “グプタさん退任は粛清だった? 日産のお家芸「足の引っ張り合い」により中国もアメリカも手遅れか”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    日産のクルマってパッと見いいと思うのですよ。
    これもアルフォンソデザインの為せる業(わざ)なのかと思うのですが。
    エクストレイルとかカッコイイですし。
    フェアレディは実車2回程見かけましたが、ノーマルはそこまででもない。
    ショーモデルのオレンジZは相当かっこよかったですが。
    「悪魔のZ」が現代に蘇ったような。
    「いいな」と思うモデルに限って街中で見かけないのは、生産計画通りに生産できていないのか、それとも国内向けを絞って円安の今は海外向けで利益を稼ぎにいっているのか。
    どちらにせよ国内の日産ユーザーには意識が向いていないような気がしています。

    グプタさんが粛清されてしまったのか、日産に愛想を尽かし身を引いたのか定かではありませんが、社内で足を引っ張り合うならゴーン以前の日産に逆戻り。
    ハイブリッド車だってモーターとICEの「シナジー」というか「いいとこどり」で成り立つのであって、「足を引っ張り合う」なら台無しな訳で。
    それは会社組織じゃなくて烏合の衆。
    そんなことは素人の私でさえ判ることです。

    変わっちゃえ、日産!であって欲しいですね。

コメントを残す

このページの先頭へ