マツダ、社会貢献してるぞ! ほんとかね?

マツダは社会貢献が足りない、と書いたら読者の方から「そんなことはありません!」というメールと『マツダ財団の社会貢献』を頂いた。下にリンクしておきます。ちなみにマツダ財団の2018年予算は6532万円。少なくないかぃ? しかも半分の3100万円はマツダの研究助成費のためであり、いわゆる社会貢献の「真水」として考えれば3千万円規模である。

マツダ財団のリリース

さて。日本で鈴鹿や富士という世界レベルのサーキットを維持出来ているのはなぜか? 例えばスーパーGTを1台作ると、いくらなのかサッパリ解らないけれどまぁ5千万円としておく(買おうとしたらそんな金額じゃ無理です)。そしてレースに出場するにあたり、1台あたり年間その数倍の予算が必要になってくることだろう。けっこうな金額が動くことは間違いないと思う。

トヨタやホンダや日産のおかげでサーキットを維持出来るし、新しいタイヤの開発も出来るし、高度な世界レベルの技術だって磨ける。もし「コスパを考えたらスーパーGTなど意味なし!」となったら、このあたりの文化が全て無くなってしまうのだった。しかもメーカーの投資額は「中核」であり、雪だるま式に経済規模も大きくなっていく。

自動車メーカーなら、まず自分たちの文化を残すことを考えて欲しい。先日のこと。マツダの「いけてる役員」(何人かおられます)と話をしていたら「自分たちの世代が残した文化を作れていないのは悲しいです」。確かにロータリーエンジンだってモータースポーツの活躍の上に載っている。じゃなければ単に「燃費悪い」だけで終わった可能性だってある。

モータースポーツ以外の社会貢献も圧倒的に少ない。野球やサッカーのバックアップをしている、というけれど、こらもう地元への町内会費みたいなもの。当たり前だ。自慢する話でも無い。「予算てんで無いんです」というのならアドヴィックスのようにカーリング場のスポンサードする方がずっと社会貢献度高い。スバルの如くスキーチームへの車両援助だって良い。

何度も書いた通りマツダの課題は「人の話を全く聞かない」ことだと思う。社会貢献一つ取っても、上から「どうなってるんだ?」言われた役員が、外部からの意見を聞くこともなく適当に数字を並べ「十分やっています!」と答える。今のマツダの上層部、辞書に出ているような「暖簾に腕押し」です。何よりオリンピック選手をバックしてる個人よりお金持ちだと思う。

古今東西、文化を支えている人や企業は”粋ですね!”と言われる。現在はその真反対であります。

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