テスラの新型車、補助金を当てにせずガソリン車と真正面から戦える価格に。時代は変わる!

アメリカで最も”儲かる”車種といえば、フルサイズのピックアップトラックである! フォードのFシリーズは乗用車を含めたアメリカの販売台数でTOP! RAMやシルバラードもFCAやGMの稼ぎ頭といってよかろう。なんたって売れ筋の中心になっている3,5リッター級のV6を搭載する荷台6,5フィートの4ドアグレードで4万ドルスタート。オプション含めれば日本円で500万円だ!

そんなクルマが内陸部じゃ軽トラックのように売れるし使われているんだからアメリカって豊かです。日本勢もタンドラやタイタンといったフルサイズを投入しているのだけれど、ビッグ3のハードルは高い。保守的な内陸部に行くと、やはりアメリカなのだった。そんな状況の中、テスラが『サイバートラック』というフルサイズピックアップの電気自動車を出す、と発表していた。

当初「保守層に売れるワケない! ヤツらは今でもV8に乗りたいんだよ!」と言われていたものの、けっこうな話題になってましたね! その後、やや盛り下がっていたが、突如価格を発表したら驚愕! 4ドアで6,5フィートの荷台を持ち、3,5リッターV6相当の加速力持つ1モーターのベースグレードが3万9900ドルスタートだって! これ、エンジン車と変わらず!

V8相当のパワー持つ2モーターなら4万9900ドル。さらに既存のピックアップじゃ不可能な0~100km/hを3秒で走っちゃう3モーターすら5万9900ドル! 航続距離もベースグレードで400km。3モーターなら800kmと十分。内陸部はスタンド行くのも面倒だから、自宅で充電出来る電気自動車は大いに評価されているようだ。全て本当なら売れない理由無し!

GMやフォードも押っ取り刀でモーター駆動のピックアップの開発に着手しているようだけれど、いかんせん高価! テスラを目指す上の『リビアン』というモデルも7万ドルスタートと発表されている。サイバートラックの価格、補助金無しだってガソリン車より安いですから。鋭い人なら「ついに電気自動車の時代になりますね!」。私も価格を見て愕然とした。

日本勢も真剣に「補助金無しでガソリン車と競合出来る価格」の電気自動車を考えなくちゃならない時代を迎えたと認識すべきです。ここでキャッチアップ出来なければガラパゴス行きの片道切符が手渡されることを意味する。

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