トヨタ踊り場
アメリカでフォードを抜く販売台数を記録するなど(米国にとっちゃ独立記念日のニュースなんだから厳しい)、トヨタは絶好調に見える。けれど明らかな「踊り場」を迎えていると思う。例えば燃費。プリウス以外のハイブリッドを見ると、全て「燃費より動力性能」。この4年間、絶対的な燃費は伸ばせていない。しかもハイブリッドに頼りすぎた結果、BIN5や日本の平成19年規制クリアの次世代ディーゼル開発で大きく出遅れてしまった。おそらく2009年だろうと目される日米次世代ディーゼル元年にゃ間に合わないだろう。せっかく日本勢でトップを切った次世代の主力レシプロ技術となるバルブマチックも、なぜかスポーティグレードにしか搭載しておらず。これじゃ燃費の良さをPR出来ません。積極安全のキーテクノロジーである姿勢制御装置VSCは、新型車なのに設定ないモデルすらある。エスティマなんか4気筒だとVSCが付けられず。商品企画会議で「4気筒を買う人は安全にお金など出さないだろう」と切り捨てられてしまったらしい。トヨタの悪いDNAが優勢になっている感じ。たぶん次世代ディーゼル登場がキッカケになって始まる「2009年次世代モデル勝負!」じゃ防戦主体の戦いになると思う。ただトヨタの凄さって「落ちないこと」。他のメーカーの場合、歯車噛み合わないと落ちてしまう。トヨタは「踊り場」で済ませてしまう。だからこそここまで大きくなった。そろそろトヨタ内部で軌道修正が始まるんじゃなかろうか。
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