トライトン、498万円スタートでした。少し割高感ある? ライバルのハイラックスは次の時代に向かって動き出す

三菱自動車が来年2月に発売を予定している新型トライトンの価格を発表した。2.4リッターのツインターボディーゼル204馬力/470Nmを搭載し498万円スタートだという。同じ2.4リッターターボディーゼルながら150馬力/400Nmと若干地味なエンジンを積むハイラックス(407万円)よりずいぶん高い価格設定である。エンジンの違いだけでなくAYCを採用した4WDシステムの面白さ含め、内容を考えたら価格差は納得出来ます。

アダプティブクルコンは停止までの制御無し

乗ると驚くけれど、とにかくスポーティ。ノーマルのまんまでラリー車のようなコーナリングをしちゃうのだから驚く。フレームを使うピックアップの中じゃダントツのマニューバビリティ(運動性能)を持つ。「凄いね!」なのがステアリングフィール。この手のクルマって直進付近のステアリングフィールがイマイチ。少し舵角を入れたって全く反応しない。正直言ってフレーム構造のクルマは苦手です。

新型トライトンの試乗レポート

なのに新型トライトンときたら、普通の乗用車のようなステアリングフィールだったりする。全長5320mm×全幅1865mm×全高1795mmというボディサイズと、6.2mの最小回転半径、中型トラックと同じになる乗用車より1.5倍ほど高い高速料金さえ気に無ければ、5人乗りの乗用車として使って何ら不満なし。乗り心地いいし、けっこうスポーティ。その気になれば荷物を500kg積めます。ボートやモーターホームを引っ張ってもいい。

ライバルとなるハイラックスといえば、次のステップを見ている。上から燃料電池、電気自動車、48Vのマイルドハイブリッド+ディーゼルだ。いずれもカーボンニュートラルへ向けてのトライです。燃料電池車はイギリス主導で開発がスタート。現行MIRAIのシステムをそのまま使っていると考えていい。さすがに完成度は高く、市販車と言っても納得出来るレベル。欧州などを中心にニーズ出てきそう。

電気自動車はすでに生産が始まっており、遠からずタイ国内で物流に使われるという。燃料電池と電気自動車に試乗してみると、興味深いことに普通のエンジンを搭載しているハイラックスよりずっと素直に走る。重い電池などが車体中心の床下の搭載されているためだろう。静かなことは当然ながら、ハンドリングが素晴らしい! パイロンスラロームなどすると大柄なピックアップトラックに乗っていることを忘れるほど。

48Vのマイルドハイブリッド+ディーゼルは普通に走る。そして燃費良いそうな。カーボンニュートラルへの「つなぎ」のパワーユニットとしては良い回答だと思う。パワーユニットによって冷却の要求性能が違うため、必然的に違うデザインになるのは興味深い。出遅れていると言われているトヨタの電気自動車ながら、試乗ニーズが出てきたらオンデマンドでクルマを出していくという。これも広義のジャストインタイムですね。

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1 Responses to “トライトン、498万円スタートでした。少し割高感ある? ライバルのハイラックスは次の時代に向かって動き出す”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    ハイラックスは日本ではライバルがいないところ、三菱が挑んできましたね。
    マイルドでも良いからHEVがほしいところでも、AYCを楽しみにしている顧客を忘れられなかったのでしょう。
    バイオディーゼル燃料が手に入れば、カーボンオフセットになるので…という事かもしれません。

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