三菱自動車、社長交代?

三菱自動車の代表が相川さんになると、日経新聞は伝えている。もちろん三菱自動車からの公式発表じゃなくスクープです。とはいえストーリーとして適正だと思う。益子社長は三菱自動車にとって厳しい9年間を切り盛りした。よくぞ今まで存続させてきましたね、と考えます。ただ副作用も猛烈に大きい。

例えばアメリカ。ブランド力が無くなった結果、今や本来なら人気筋となるアウトランダーすら売れない。ランエボXだって販売しているのに、話題にすら上がらず。なぜか? 最大の理由は「夢」を感じさせなくなったからだ。確かにモータースポーツから撤退した翌年の売れ行きを見ると「大差ないですね」。

5%販売台数が落ちても、費用対効果で考えればモータースポーツを止めた分だけリーズナブルになる。その次の年の落ち込みも同じようなもの。そうこうしているウチ、何で売れなくなってきたのか解らなくなってしまう。やがて三菱自動車という存在感が薄れてしまうのだった。今や世界規模で厳しい。

本来、パリダカとラリーを止めたら、次の「何か」で夢を追求すべきだった。「財政が厳しかったナニも出来なかった」という表現の方が適切か? いや、お金を
掛けなくても出来たことはあったと思います。いずれにしろ三菱自動車のブランド力は、世界規模で希薄。何より利幅の大きな高額車が売れません。

ということで相川さんである。もはや相川さんしかいない、とさえ言える。三菱自動車が「次はこの人でしょうね」と思える人を社長にしたの、初めてだ。何のモンクも無し! というか相川さんで三菱自動車を再興出来なければ、打つ手無しだと考えます。モリゾウさんのように夢を語って欲しい。

参考までに書いておくと、日産の国内販売低迷の図式も全く同じ。あるときからイッキに国内販売促進費用を大幅に切った。翌年はタイして落ちず、総合的に評価したらコストパフォーマンス上がった。それを繰り返しているウチ、落ち込みを挽回出来なくなったのでございます。

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