今年の夏と次の冬は電力不足だそうです。新型コロナ対応と同じくらい無能だ

新型コロナ対応で多くの人は我が国のダメさ加減を再認識したと思う。最初に中国から帰国した人やダイヤモンドプリンセスは強制検疫したのにその後はザル。イギリス変異株やインド変異株も容易に入ってきた。ワクチンについちゃ先進国でブッチギリに遅れ、医療体制も保健所のオーバーキャパシティが続いており、医者に掛かれない状況になっている。

同じく国民に認識出来ないまま時間だけ経過しているのがエネルギー戦略だ。何と! ここにきて経産相が「今年の夏と次の冬は電力不足になる可能性がある」と言い始めた。聞き間違いかと思いましたよ。電力に余裕無ければカーボンフリーなんか実現出来るワケない。それとも原発を稼働させたいため、ワザと電力政策を熱心にやらないのだろうか?

これで「原発を動かす」と言ったら救いようが無い。原爆を落とされ世界最悪の原発事故を起こし、未だに収束のメドすら立っていない。マトモな感覚なら原発との訣別宣言をすべきだろう。原発を稼働させたいため現在進行形で地熱発電にブレーキを踏んでます。今や温泉が枯れない地熱発電の技術など当たり前になってるのがそういったアピールする気無し。

地熱の主流は使った熱水を地中に戻すバイナリ式

もっと驚くのが石炭火力発電所を作っていること。これから発電所を作るなら将来的に水素を燃やすことを想定した天然ガス発電所しかあるまい。天然ガス発電所なら水素発電所と構造的に近い。併用だって出来るほど。天然ガスは使い切れないほど持ってるアメリカから買えば調達も容易。30年掛けて天然ガスから水素に切り換えて行けばいいだけ。

自動車のカーボンフリーも進行しない。電気自動車を積極的に増やそうという政策は弱い。欧州だと当たり前になっている市内の普通充電装置すら無し。羽田空港の200V充電も5つのまんま。燃料電池車を買っても連休は水素スタンドの多くが休み。昨日充填しようとしたら高井戸は「13日から25日まで点検なんです」。練馬に電話したら「不具合が出て修復はいつになるか解らないですね~」。

ここにきて三菱自動車が郵政省向けにミニキャブの電気自動車の生産継続を発表したり、トヨタもホンキの電気自動車を発表したりするなど自動車産業としてはカーボンフリーに対し動き始めている。文頭に戻る。このまま新型コロナ対応と全く同じ状況になってしまいそう。無能さを見せつけている環境相も酷い。ロングスパンで日本の将来を考えている組織がない?

 

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