内外出版社が破産申請。自動車メディア&自動車ジャーナリストは氷河期に突入。私も時間の問題か?
業界67年の老舗である内外出版社が破産申請した。昨日時点で業務停止している。少しばかり驚きました。というのも破産するというウワサが全く無かったから。実際、内外出版社のWebを見ると破産について触れていないばかりか、採用情報までそのまんま掲載されている。おそらく急に決まったんだと思う。破産の理由を聞いてみたら資金繰りが間に合わなかったようだ。
自動車関連メディアの収益は内外出版社にかかわらず厳しくなっている。多くの人がクルマ業界はお金が動くと思っているようだけれど、いつも書いている通り渋い。一昔前は自動車メーカーも広告を出してくれた。今や激減している。そもそも出版物は部数が激減しており、実売部数で1万部を割り込む雑誌多い。むしろ「よく頑張ってますね!」というのが業界的な反応です。
Webも利益率は驚くほど低い。しっかりした試乗記事を1本作ろうとしたら、編集者+ライター、カメラマンのギャランティと交通費で最低7~8万円掛かる。収入と言えばアクセス数に応じた広告収入なのだけれど、5万人が見れてくれて収支トントン。大手のWebメディアでも輸入車など扱うと人気全く無く4ケタに留まる。広告収入は1万円に届かず完全なる赤字になってしまう。
だからこそ輸入車の記事は激減した。目に触れなければ購入意欲も湧かないためクルマの売れ行きだって落ちていく。国産車も不人気車種はアクセスが少ないためメーカーから出たリリースをまとめるだけの記事になってしまう。当然ながら面白くないため、話題に上がらない。しかも以前は自動車メーカーに余裕があり、厳しい内容の記事を書いても広告を出してくれていた。
さて。今後どうなる? 紙媒体(本)を出している出版社はおしなべて厳しい。今やトラッドな紙媒体を出している大手は三栄書房、交通タイムス、講談社BECK(ベストカー)、モーターマガジン社、八重洲出版、ネコ・パブリッシング、芸文社といったあたり。このうち、三栄書房や交通タイムスはオートサロンとオートメッセといった収益率の高いイベントでカバー出来る。
純粋な出版社はWebでカバーしようとしているが、雑誌の売り上げ落ちてWebも伸び悩むと厳しくなってしまう。私が仕事を頂いていない出版社の状況は不明ながら、内外出版社のようになってもおかしくないのかもしれない。ちなみに内外出版社でも自家用車WebやヤングマシンWebのようにアクセス数の多いメディアは誰かが買い取って継続されると思う。
出版社が減るとライターやカメラマンも収入先を失う。内外出版社メインで仕事してきた同業者は困ると思う。グーグルで「月刊自家用車で記事を書いている自動車評論家」と検索すると私の名前が最初に出てくるけれど、1回も記事書いたことはありません(笑)。幸い私が仕事を貰っているメディアは全て頑張ってます。仕事無くならないよう、良い記事を書かなくちゃ!
大手メディアが無くなると一次情報を取れなくなるため、真贋解らなくなる個人情報ばかりになってしまう。私のような何でも書く過激なヒョウロンカが存在しているのはメディアが守り、育ててくれたからだ。自動車メーカーも大手メディアというフィルターを信じることで書き手も育ててきた。そういった”システム”が無くなるとヨイショや批判記事ばかりになるかも。
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