日本中で空き家が増えている。自治体の対策は「延命治療」や「生活保護」。抜本的な見直しが必要です

群馬のアラケンから連絡あって「群馬県の上野村というクルマやバイクで走ったら素晴らしい道がたくさんある地域があるんですが、空き家の増加という課題を抱えています。一度相談に乗ってくれますか?」。後輩の頼みだ。しかも全日本安請け合い組合の練馬支部長。上野村だけの問題じゃなし。もはや社会貢献しなきゃアカン年齢。予定をやりくりして見に行く。

加えて上野村、実は何度も行ったことあります。このあたりはラリーで使うSSやリエゾンなど多く、走る度に「遊びに来たいなぁ」と思っていた次第。見本のような「美しい日本の山村」です。とはいえ人口の維持に苦労しており、空き家も増加中。このままだと自治体としての維持が出来なくなってしまう。日本全体で見ると、廃村もやむをえないかな、と思う地域だってあるけれど……。

上野村についていえば、ロケーションが素晴らしい! アラケンの言う通り、本所児玉ICを降りた鬼石から上野村までの40kmで神流という村に信号1つあるのみ! 上野村をベースにすれば、もう周囲は全て超が付くくらい交通量少なく、バリエーションに富む気持ちよいワインディングロードである。練馬から関越道に乗れば2時間で行けるのだから素敵だ。

驚くほど太いうどん! 美味しい! 700円

キャンプ場のポテンシャルも高い! 現在はほとんど管理していないため、マナーの悪い野良キャンパー(管理されていない)がたくさん来る。当然ながら夜中まで騒いだり花火したりゴミを捨てていったり。マナーの良いキャンパーからすれば「行きたくないキャンプ場」です。しっかり管理すれば美しい川の側のキャンプ場がいくつも作れることだろう。

観光資源はけっこうなレベル。全長400mの三島スカイウォークにこそ届かないが、全長225mの『上野スカイブリッジ』(100円)はなかなかの景観。渡ると関東最大級の鍾乳洞『不二洞』(800円)になっており、全長2.2kmのコースを見られる。どちらも上手にアピールすれば名所になりそうだけれど、平日の観光客はほぼ居ないようだ。努力しているが報われない。

全体の印象を書くと、寂れていく地域に多く見られる「補助金頼り」状況になってます。村を人生に例えれば、1)お金使って育てる成長期と、2)お金使って病気治す。3)生活保護。4)延命策、です。1)であればお金を使う価値大きい! されど大半の村は3)の状態。すでに4)の地域だって出ている。補助金頼みになっている地域って、3)と4)。若い人からすれば全く魅力無し。

古いクルマは潮風の八丈島じゃなく山村がいいね

自治体が補助金頼みになった時点で将来は無い。若い人は逃げ出す。団塊の世代を含む高齢者ばかりになる。10年もすれば急激に人口減っていかんともしがたくなるだろう。上野村、魅力や観光資源は山ほどあるのに現在は3)になっている。アラケンには「一つでいいから成功例を作ることだね」。素敵なキャンプ場群やクルマやバイクを預かってくれるガレージなど作ったらいかがか?

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4 Responses to “日本中で空き家が増えている。自治体の対策は「延命治療」や「生活保護」。抜本的な見直しが必要です”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    最近、都市近郊で賃貸ガレージハウスが結構な人気です。1階がガレージ、2階がワンルーム仕立てになっていて、クルマをいじるも良し、広いワンルームで時間を愉しむもまた良しと言う感じ。

    ただ新しい物件が多く、賃貸料も月15万以上とかで、まあ庶民には夢のまた夢。

    東京から2時間位の距離で、リーズナブルな賃貸ガレージハウスがあったらなぁ〜、ウマをかけっぱなしにできたらなぁ〜と、と日々思っております。

  2. ホンダ大好き より:

    最近50を超えて、小学生、中学生時代の幼馴染と再開、再びバイクに乗りなおす同級生達と日本巡りのツーリングを画策しております。

    群馬県上野村、行ってみようと思います。

  3. どうせ載らんけど より:

    一時、地価が異様に安かった千葉辺りで格安物件買う人もいたけど、庶民には税制的にセカンドハウスは無理でしょ。かと言って限界集落で生計立てるとかムリゲーw

  4. 名無しのスバリスト より:

    市区町村の消滅は犯罪者の巣窟を与え国家安全保障上のリスクを伴う事になりかねないのでどうにか対策を打って貰いたい所ですが、それにも社会保障削減といった経済の抜本的改革が必要になるのでしょうね。

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