日経BPで新型車を全バラして部品など見せるシリーズを出している。最新はVW iD3です

今日は敗戦の日である。負けた理由についちゃ数多あるけれど、日本が経済や産業で戦う将来を考えるなら「なぜ負けたのか」を徹底的に分析すべきだと思う。例えば大戦始まるや早い時期に当時世界TOPクラスの性能を持っていた零戦が戦闘力を失ったのは、捕獲された機体を徹底的に分析されたためだと言われている。グラマンやボーイングの技術者は、零戦を飛ばしてバラして驚いたという。

当然ながら弱点を見抜き、零戦と戦うときの戦略を練り、零戦と戦える機体を作って行く。日本が発明したレーダーも大本営は効能を理解出来ず、アメリカで実用化された。我が国はマネや熟成を得意とするが、技術の評価はヘタ。欧米で評価されていない新しい技術には関心を持たなかったように思う。これからの我が国を考えるなら、相手の技術解析は必要だし新しい技術の評価も重要です。

日経BPで新型車の徹底分析というシリーズを出している。最新はVWの新世代電気自動車『iD3』。下にリンクしておきます。現在、短い動画を無料で見られるようになっている。基本的に全バラしており、構造や使っているパーツなど解ると思う。価格は書籍とオンラインサービス合わせて132万円。電池容量をひた隠ししているテスラ・モデル3なども分解しており詳細が解る。

VWのiD3について(動画あります)

自社で購入してバラすことを考えたら手間もいらずコスト的にも魅力的だ。ただこれだけでクルマが解るかと言えば、なかなか難しいと思う。人間を解剖すれば構造や仕組みなど解る。ただ「命」や「自律神経」など想像すら出来ないことの方が多いと思う。クルマも同じで、構造だけ理解出来ても制御や”剛性感”は解析しにくい。走らせてナンボの世界も多いからだ。

ということで自動車メーカーは必要無し。自分で購入して走らせ様々なデータ取って評価した後に分解しますから。デンソーやアイシンなどティアワンサプライヤー(大手の部品メーカー)も購入して走らせて分解することだろう。ニーズあるのは部品メーカーの部品を作っているメーカーが勉強用として使うというあたりか。研究用の投資として考えたら高くないと思う。

ロートルのヒョウロンカはもはや不要ながら、これからの担う若手メディアはこういった情報を得た方がいいと思う。日経BPも将来の自動車産業育成のため、メディアに情報を出して頂けたら嬉しい。そして国を守ろうとして戦い尊い命を捧げた英霊達に深い敬意を表したいと思う。国を思って散っていった先達のためにも私達は頑張り、戦争の無い世界を作って行きたいと強く思う。

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