日野自動車、国交省の立ち入り調査で追加不正が判明するという超大失態! これは厳しい

日野自動車が新たな排気ガス不正を発表した。今回は「国交省の立ち入り調査を受けて判明した」という今までと全く違う局面になっている。つまり今までは「他の部署などに隠してやっていた不正」ということも考えられるけれど、今回は違う。不正問題発覚後に社内で全体的な見直しを行ったと思われる。その中で自主的に不正をあぶり出せなかった。悪質です。

考えて頂きたい。国交省の調査員もそれなりに有能だろうけれど、日野自動車のエンジン開発チームより詳しいとは思えない。もっと言えば日野自動車のエンジン開発チームは大きな社会問題になっている上、日野自動車存続の危機という状況なのに知っていて隠した、ということです。組織や人間として徹底的に腐っている。もちろん本当のトコロは解らないが客観的に見たら真っ黒だ。

小木曽さんという社長はトヨタから来た人で、プリウスやアクアなどを手がけ、その後商用車部門のプレジデントをしていた。小木曽さん、プリウス時代から知っているけれど、こういった不正を容認するような人じゃ無い。2021年6月に社長となったため不正問題には関わっていないし、そもそも知らされていなかった可能性大。徹底究明を命じたという話も聞いていた。

なのに現場は隠した。しかも国交省の調査官にバレるようなレベルの低さ。繰り返しになるけれど、この愚かさ加減は救いようなし! 問題は今後です。小木曽さんが責任取って済むなら喜んで辞任すると思う。ただそれだと日野自動車の屋台骨が怪しくなる。小木曽さんのように有能な人は見当たらない。プロパーで、となったら、さらに不正隠しの現場に近くなることだろう。

外部から、となっても今後カーボンニュートラルに取り組まなければならない日野自動車の舵取りなどできまい。少なくとも徹底的な関係者のいぶり出しを行い、全員追って沙汰。ただ広範囲になるとエンジン開発に支障を来す規模かもしれません。そうなればもうエンジン止めて電気自動車&燃料電池車に向かうか、ですね。日野自動車の将来を考えたらそちらの方がいい気がします。

追記・名古屋のバス事故の件、状況を考えるとドライバーの疾病が考えられる。新型コロナでドライバーに近づけないようになっているため、手前で蛇行など始まっても打つ手が遅れる。日野自動車のセレガなど最新のバスには最前列席に非常停止ボタンが標準装備されているけれど、使いにくい状態。そろそろ新型コロナ対策を見直すべき状況になってきたと思う。

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2 Responses to “日野自動車、国交省の立ち入り調査で追加不正が判明するという超大失態! これは厳しい”

  1. CX-60 より:

    日野自動車の件、国の役員も仕事してるじゃないかとはじめは思いました。いつも被害者ヅラしているので、見抜けないあなたも仕事しなさいと思っていました。
    しかし、見方を変えれば、外から来た社長以外(現場)は、国も騙せれば騙してしまいたいと思っていた、と思われても仕方ないのですね。
    てか、耐久試験を全うするのに、途中であちこち新品に変えていることをおかしいと思わない人たちはこんなものなのか、と考えてしまいます。
    社長は否定していたけど「日野自体にディーゼル規制をクリアするポテンシャルがそもそもない」と判断されかねない事件です。
    それともディーゼル自体がやはり難しいのか。VWが不正がバレてすっぱりあきらめたくらいですし、一方クリアし続けているベンツ・BMWがいるわけですからね…。
    いすゞもトヨタと提携していると思ったので、場合によっては販売・メンテ網だけのこして、エンジン供給してもらうなんてことになるのかも。

  2. アミーゴ5号 より:

    日野の再生は、小木曽社長とトヨタの腕利きが入って、踏ん張るしかないと思います。

    トラック野郎をイメージするのは極端ですが、それでも日野は強烈な縦社会なのでは? しかもこういう組織は、一枚岩感がハンパじゃないから、改革は簡単ではないでしょう。

    でもだからこそ国沢さんの言うとおり、災い転じてではありませんが、日野が現体制&ディーゼル至上主義から脱却する千載一遇のビックチャンスだと感じました。

    思い起こせば、VWのディーゼルゲートの顛末に似てるかも。。。

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