i-MiEV高い
リーフとi-MiEVの価格がメディアで盛んに紹介されている。i-MiEVはリーフより安い、みたいな記事の内容まであります。けれど冷静になって考えてみると、圧倒的な金額差があります。もちろんリーフの圧勝だ。例えば、である。i-MiEVはクローズドエンドリース方式。リーフの場合、普通の売買となる模様。
クローズドエンドリースだと、5年後にクルマを返却しなければならない。さらにi-MiEVのリース金額を見ると(月額6万円程度)、5年後の価値をゼロにしている感じ。確かに税法上の消却もあるのでゼロになっても法的には何ら問題ありません。ただ普通の「購入」だと、代金を支払ってしまったら自分のモノになる。
リーフの299万円は、全額支払うと自分の所有物だ。こう書くと
「バッテリー寿命を考えれば5年でいいんじゃないの?」みたいに思う人もいるかもしれない。ところがリチウムイオンバッテリーの寿命、案外長いようなのだ。10年/15万kmくらいなら乗れると考えてよかろう。さらに6年後に転売することだって可能。
299万円でリーフを買っても6年後に100万円で売れれば実質的な負担額は199万円です。5年のクローズドエンドリースのi-MiEVだと284万円の負担になってしまう。といったことを普通のメディアは全く理解していません。さてさて。ここからが三菱自動車の気合いの見せ所でしょう。
EVってバッテリーを交換すれば、
さらに使える。クローズドエンドリースで戻ってきたi-MiEVを5年後の技術が投入されているバッテリーに換装し、中古車で売ればよろしい。メーカー保証を付ければ、けっこう良い金額で売れるんじゃなかろうか。といったことを想定し、クローズドエンドの残価を決めればいい。
284万円の
i-MiEVの残価を100万円程度に設定するワケ。すると最初のユーザーが支払う金額は5年間で184万円。こいつを5年で割ると1ヶ月あたり3万2千円のリース料になります。ガソリン車より若干高いものの、燃料代の差まで考えれば十分に勝負できる金額になると思う。
競争で鍛えられる、
というのはこういったこと。i-MiEVだけなら安くなるのに時間が掛かる。けれどリーフという圧倒的な価格競争力を持つ強敵の誕生により、真剣にならざるを得まい。もしi-MiEVが高い残価設定とするリーフより安価なリースを始めたなら、私も気持ちがグラ付く。
真正面から勝負するか、
それとも日産に負けるか? 社長の判断です。
<おすすめ記事>
いつも拝見させて頂いています。
日産リーフ予約しました。なんと排気量は1リッター以下?との説明、プリウスEXと同等かと思っていたので・・格下のイメージ?
もしかして、ちょい乗り?不安と期待で、実際に車が来るまで、楽しめそうです。
三菱自動車、頑張って欲しいです。
コルトで出してたら、すでに買ってた、と思います。
電動自動車のネックはバッテリー。
コスト、容量はクルマの製品寿命までにどんどん進化してしまう。
ならばラジコンカーの発想で別売にする、ってのも将来的にありますよね。
サイズとインターフェース部分を規格化して、あとは各社がんばれみたいな感じで。
>>真正面から勝負するか、それとも日産に負けるか?
エコ減税対応のⅰを買いましたが、EVとよく間違われるほどi-MiEVの認知度は高いですね。
が、値段は変わらない既出デザインの三菱、3ナンバーで最新装備デザインの日産...。
まさに勝負ですね!
というかi-MiEV発表から数年たってようやく法人販売、そして今回の値下げ。三菱の苦悩丸出しという感じです。
消費者としては競争が高くなればなるほど安くなるので大歓迎ですが。
もし来年以降EVブームが来ればトヨタもホンダも即発売ですか?