4月の販売台数が発表された。危惧していた通り台数だけでなく価格帯を含めトヨタ圧勝に

連休明けに4月の販売台数が発表された。最近ずっと同じ傾向ながら、TOP10にトヨタ9車種。TOP20を見ても13車種と圧倒している。しかもトヨタ車以外を見ると乗り出し価格で400万円を超えるのはセレナだけ。コンパクトカーばっかりだ。トヨタでいえば乗り出し価格400万円以上だけでTOP20に6車種も入る。恐れていたことになってきた。もはやトヨタの一人勝ちです。

クルマ好きの目線からすれば決して健全と言えない。一昔前なら、スバルにはレガシィやWRX。三菱ならパジェロやランエボ。そこまで高価じゃないものの、日産やホンダもエクストレイルやオデッセイ、CR-Vなどトヨタに匹敵する価格帯のクルマがそこそこ売れていた。マツダやスバルはエントリーカー作りをやめてしまったが、高価格帯のクルマも売れなくなった。

なぜか? ステップアップのユーザーを確保出来ないからだ。スバルいえば最も安いインプレッサのベースグレードが272万円である。乗り継ぐ人ってリセールバリューの高い人気売れ筋グレードを選ぶ。272万円のインプレッサ買う人の大半が長く乗る。乗り継ぐ人が多いような250万円以下のクルマをラインアップしてないと、固定客にならないです。エントリーカーを持たないと辛い。

ちなみに4月の全需は2024年比で106.3%だった。メーカー別で見るとホンダ、日産の落ち込みが激しい。スバルは今の厳しいラインアップでよく頑張っていると思う。マツダはCX-80が追加になり、CX-60もマイナーチェンジで少し売れ行きを伸ばした。ただラージの2モデルは受注ベースで厳しいと聞く。抜本的なイメージチェンジを打ち出せる資金無いという。

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2 Responses to “4月の販売台数が発表された。危惧していた通り台数だけでなく価格帯を含めトヨタ圧勝に”

  1. 裸の将軍 より:

    私の周り、というごく狭い範囲での印象
    世代関係なく、軽自動車からみなさん車を選んでます
    しかも総額300万以上だろうな、の高級グレードが多い
    エントリーカーを買う予算で軽自動車を買ってるわけで

    メーカーもガラパゴスの軽自動車から撤退したいが、ある程度は売れるため引くに引けないって感じ?
    https://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/tushosoku
    軽自動車の販売台数を見ると(トヨタを除く)各メーカーが仲良く順位を争っている様に見えます
    トヨタ以外は軽自動車で本気だしているのでしょうか?(笑)

    BYDが軽自動車EVに参入するとか
    日本人の好みに寄り添ったのを安く出されたら、日本メーカーも目が覚めますかね

    徳大寺師匠はかつて仰っておられた
    「軽規格は大きさではなく、エコで区分するべき」
    軽自動車をそのまま世界でも売れる規格にすべきかと

  2. 猫まんま より:

    国沢師匠に賛成でトヨタの一人勝ちは健全な市場育成に問題ありと感じます。
    でも結局の所トヨタが頑張ってるのはもちろんですが他社が自爆しているだけだと思います。
    例えば日産は国内市場を重視するなら中身骨董品の車ばかりの歯抜けラインアップを改善してキューブe-powerとかkicksのガソリン車¥200万円とかを発売すべきだし、ホンダも軽自動車専業メーカーになるのも良いですがせめて日本で売る車はミナミンデザインをやめて日本人受けの顔にするとかしないとダメでしょうに。不細工すぎてユーザーにソッポ向かれているFitやステップワゴンも性能的には全く問題なく価格も現行モデルの中ではそこまで高くないのに売れないのはどう考えてもミナミンデザインが原因でしょうに。マツダなんかも売れ筋のコンパクトカーのMAZDA2とかCX-3は放置で売れもしないラージクラスが足を引っ張ってる。おまけに技術者の自己満足のsky-active-X
    とか今度出ると言われているsky-active-zとか完全に地雷ですね。まあそのうちにMAZDA2はヤリスのOEM、CX-3はヤリスクロスのOEMになると思いますが。結局トヨタ以外のメーカーはどういう車が求められているかのマーケティングが全く出来ていないの原因ですね。アホファードやベルドキュンと言われようとカローラクロス?それってカローラバンじゃね?と言われても売れれば正義です、それが商売ですから。

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