ブラック企業

若い人たちは「ブラック企業」という響きを恐れ、忌みする。苛酷な労働条件を強いるワタミやユニクロなど悪評が立ってて居るそうな。働き手から搾取する酷い企業だということなんだろう。しかし私らの年代になると全く動じない。ひと昔前までは今で言うブラック企業が普通だったからだ。

編集部なんて横綱のような存在。早朝取材や深夜取材は当たり前。残業代だってフルに出ない。締め切りになると1週間家に帰れなくなってしまう。上司からは怒鳴られ、殴られることだって珍しく無い。今の基準で考えればブラック企業など1兆倍くらい飛び越し、ブラックホールというイメージ。

ただ離職率を見ると驚く。せっかく入った企業なのに、ワタミ側の数字だと3年以内の離職率は40%を超えている。10人入って4人がやめてしまう、ということ。企業平均を見ても、大雑俳に言って3年以内で3分の1程度は離職している。せっかく入った会社なのにもったいないことだ。

なんで離職するのだろう? 決して仕事が厳しいだけじゃないと思う。上司の対応などで大きく変わってくるんじゃなかろうか。 ブラック企業と言われている企業は、部下が辞めていくような人材の起用に慎重になるべきだと考えます。人を育てることが出来る人材の減少こそ大きな問題かと。

サッカー日本代表が胃の痛くなるような展開で見事引き分けに持ち込んだ。こんなにハラハラさせてくれないくたっていいのに! ドラマぢゃないんだから! それにしても毎度毎度ワールドカップ予選はシビれさせてくれます。サッカーに限らず目標を持って頑張っている人たちは素敵だ。おめでとう!

様々なメディアで紹介されているザック監督のコメントを読むと、日本がとても気い入ってくれているようだ。我が国が誇るべきは「ホスピタリティ。だと思う。しかも短期レベルじゃなく長期レベルで。長く居れば居るほど居心地よく感じるようだ。日本は日本の得意分野をしっかり認識し、伸ばし、アピールしたらいい。

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4 Responses to “ブラック企業”

  1. ヒロポン より:

    以前勤めていた会社の場合
    朝4時出勤で昼休みが10分間(車で移動しながら食事)そのまま外回り19時まで、それから帰社後発注等の雑務後深夜2時まで仕事を週5日後の最終日は300キロ先の取引先で集荷(4トン車20キロ前後の荷物を手積み)終了後とんぼ返り後荷物の手降ろしという仕事はしてました。
    もちろん残業手当等無しで手取り15万円、、

  2. applefanjp より:

    厚労省の調査によれば、
    企業側は、コミュニケーションややる気などを求めているのに
    求職側は、コンピュータや特別な資格や技能が必要だと思っている・・・。
    即戦力・・・この言葉を企業が使うようになってから
    なんか変になっているように思います。
    学校は学校なのに。
    企業は企業として人材育成という役目があります。
    師匠のおっしゃるように、厳しい環境で人を育てていた面もあります。
    働くって何だろう。
    キャリアって何だろう。
    しっかり子どもたちを育てていかねばなりません。

  3. 元ゲーム開発者 より:

    その昔、編集部のような生活を送っていたので、まぁブラック企業ナンボのモノという考えも判らないではないのですが、数十年たって社会に残したモノは実は学生時代にアルバイトで作ったソフトが一番売れた作品だったという事実。
    ユニクロやワタミで身を粉にして働いても何が残るのか・・・それを考えるとブラックを避けるというのも正当な権利のようにも思います。
    自分だって、もっと売れるソフトを自分で作りたいというモチベーションなかったら、あんな生活は送ってこなかった。
    ワタミやユニクロでどういうモチベーションが得られるだろう?
    1%ぐらいは将来に自分でワタミやユニクロのような企業を起こそうという野心に燃えた人材も居るだろうが、残り99%には関係ない。
    全員にブラック企業にも働く意味があるという考えを強制するのも無理があるように思う。
    まして、機械化により労働はどんどん不要になっている現代、未来には肉体労働など何の価値も生み出さない時代だって来るかもしれない。
    何に価値を見出していくのか、、、労働を再考する時期に来ているのではないだろうか?

  4. ぱんだねこ より:

    ブラック企業を忌み嫌う人たちでも、きっと「社長!給料いらねぇよ〜」といえる仕事に就きたいと思っているはずです。どこかしら、何かしらの方法で、自分で働く意義はみんな見出したいと思っているはずです。
    しかしデフレな世の中、ブラックぎりぎりのところでやっている人たちによって安価なサービスを受けられているのも事実です。ただ、ユニクロやワタミのような人の遣いかたもないような気がしますけども。
    より先輩の人の話を聞けば、昔は仕事はきつかったけどそんなにイヤではなかったなという不思議な言葉を聞きます。きっと、経済成長期に仕事をしてきた人は、日々苦しくても物資が豊かになっていったりバブルを経験したりということができたからなのかなと思います。
    今働いている自分自身を不幸だとは思いませんが、先輩方の働き方や早朝の車両テストなどはうらやましく思います。
    最近の就職活動の様子をニュースで見ていると変ですね。入れそうもない大手を狙って、さもそこで働きたいかのように自分自身を誘導して、エントリーシートを書いて、思い描いていたとおりにならない(なるはずがない)とすぐやめてしまう。もったいないです。
    それより、人が必要だといっている中規模の会社にとりあえず入ってみてそれから働く意義を考えてみたらよいのではないでしょうか。ユニクロなんてイメージにつられて入れても、代わりはいくらでもいるよと追い払われてしまいます。人が足りないところの方が、がんばる分の仕事量もあるし、へたにガッカリしなくてもいいし、何より自分はそんな感じで出発しました。

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