ウーバーの自動運転車、死亡事故を起こす

アメリカでウーバーの実証試験車が死亡事故を起こした。注目すべきは『レベル4』の運転中だったことである。考えて頂きたい。2016年に死亡事故起こしたテスラの場合『レベル3』。この差は極めて大きい。というのもレベル3だと運転の主体がドライバー。基本的にドライバーの責任ということになります。されどレベル4だと車載の人工頭脳による運転。

もちろん実証試験を認可しているアリゾナ州であってもドライバーは運転席が座っていなければならない。事故起こしたらドライバーの責任という法的な解釈で実証試験を行っているからだ。今回の事故も、おそらくドライバーの過失ということになると思う。されど実用化された暁には、ドライバーは乗っていない。責任は自動車メーカーか、管理者になろう。

皆さんどう思いますか? 事故を起こした車両は、乗客が乗っていなかった。法規で必要とされている運転席の乗員のみ。やがて乗員も居ない状況で実証試験も始まることだろう。事故を起こしたって「人を殺した」という意識を持たなくなる、ということです。もちろん保険などは支払われることだろう。被害者の金銭面での保証はキチンと受けられる。それでいいのか?

今回の事故でアメリカでも様々な意見が出ているらしい。こういった事故があっても「全体の事故率を減らせるのなら良い」という人もいれば「とんでもない!」の人も。おそらく「人工頭脳が人の命を奪い、誰も精神的な痛みを感じない」という状況になっていく。映画アイロボットの世界ですね。この事故、自動運転に与える影響は小さくないと考える。

 

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