ホンダも中国工場進出延期

ホンダは1000億円を投じ武漢に東風汽車集団とホンダの合弁工場を建設する計画だったものの、海外メディアの取材を受け延期するということが明らかにしたという。今年9月の販売台数は昨年同月の28%増を記録するなど日本の自動車メーカーに中じゃ比較的好調なホンダながら、直近の中国の経済情勢を見た結果、やはり販売台数減を予想したということだろう。

トヨタもレクサスの生産拠点を中国に作ろうと準備していたものの、今年の7月に延期を決めたと言われる。レクサスの場合、中国に工場を持つベンツやBMW、アウディなどとの価格競争で大いに不利(純輸入車の関税は罰則のように高額)。中国の販売台数を伸ばすには絶対不可欠ながら、やはり中国景気低迷のリスクを考えたのだろう。中国経済の減速は確実か?

今や日本企業の中国への投資額は激減している。新規計画について言えば、最盛期の90%減といった統計もあるほど。そればかりでなく中国から脱出している企業も続々といった感じ。全体からすればマイナスになっている可能性大。中国政府の暴走が止まらない限り、日系企業は中国に戻らないだろう。アメリカや欧州の企業も中国進出のメリットを見いだせなくなってきた。

中国経済の低迷で最も大きなダメージを受けるのはVWである。直近の10年間の販売台数の伸びの大半が中国市場+シュコダやセアトの頑張りによるもの。ほぼ毎年のように工場を増やすなど大きな投資をしてきた。中国市場の失速でも受ければ、一段と厳しい状況になるだろう。ブランドイメージの回復以上に難しいか? VWの苦難は思ったより大きく、長く続くのかもしれません。

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