ヤリス、何と強いライバルを相手にしながら欧州COTYを獲得! 驚きです!

驚きましたね! ヤリスが欧州COTYを受賞した! 欧州COTY、伝統的にラテン系が強い。歴代COTYを見るとフィアット9回。ルノー/プジョー6回づつといった具合。2021年は電気自動車をラインナップするフィアット500が優勢。VW初の気合い100%全集中電気自動車iD.3や、これまたVWグリープの新ブランド車「キュプラ・フォーメンター」など話題のクルマ多数。

キュプラ・フォーメンター

下馬評では電気自動車系が強いと言われていたものの、発表されてみたら240ポイントを獲得したフィアット500に26ポイントという明確な差を付け、ヤリスがTOP! キュプラ・フォーメンターはフィアット500に1ポイント及ばず239ポイント。ID.3といえば224ポイントで4位に沈んだ。5位シュコダ・オクタビア。6位ランドローバー・デフェンダー。7位シトロエンC4。

ちなみに過去、欧州COTYを獲得した日本車は4モデルしかない。1993年に初めてマーチが受賞! そして2000年の初代ヤリスと2005年の2代目プリウス。2011年にリーフです。プリウスとリーフはハイブリッド/電気自動車という先進技術だったため、欧州COTY受賞もハードル低かった。そしてマーチの場合、英国サンダーランド工場で生産することが大きかったと思う。

当時、日本車は貿易不均衡でやり玉に上がっていた。マーチ、日本勢で初めて欧州工場の大量生産を行うと発表したのである。初代ヤリスも全く同じ。初代ヤリス、日本勢にとって初めてのフランス生産(バレンシエンヌ工場)となります。フランスに雇用をもたらしたということからメディアも大いにバックアップしたい気分になったことは言うまでも無し!

しかし! 今回のヤリス、これといった工場投資はしていない。電気自動車も無し。といった点からすれば政治的&技術的なストロングポイント無し。欧州の同業者に聞いてみたら、抜群の実用燃費と(CAFE2021を余裕でクリア出来る唯一のメーカー)、WRCでの大活躍が大きかったという。「COTYもWRCか?」と思ったけれど、やはり圧倒的にイメージ良いそうな。

いろんな意味で日本車で初めての真正面から欧州COTYを穫ったクルマだと思う。

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