ライドシェア、導入決定だと思う。決定的な影響はタクシーじゃなく自動運転です

日曜日の朝、フジテレビを見ていたら菅義偉元首相が生出演しており、ライドシェアについて”元気無く”語っていた。体調不良じゃないといいのだけれど、首相の経歴を持つ人がTVに出てきて導入を訴えたのに「ダメでした」ということには99.9%ならないと思う。加えてインバウンドの増加や、タクシードライバーの減少などで、足りなくなることは間違いない。

加えて外国人向け(特に中国系)のライドシェアは事実上黙認という状況。明らかに白タクだと解っていても警察は捕まえませんから。ただ全面解禁にはならない気がする。利権団体や権益も多いからだ。このあたりは政治的な駆け引きになるだろう。落としどころはタクシーの充足率などによる限定的な導入だと思う。京都などは明らかに不足という判断になりそう。

東京都についちゃ微妙か。神奈川県は知事が「やる」と言っている。ただ神奈川県式は利用者とライドシェアのドライバーの間にタクシー会社を入れると言っている。となれば「手数料」がどのくらいになるか気になるところ。高ければタクシー会社にとって美味しい。また、料金をタクシー代の半額程度にしろと言っている社会実験ライドシェアもあるが、これまた課題。

ライドシェアはニーズで決めるべきだと思う。同じ集落の人が病院や買い物など「ついで」のように乗っていくなら安くたっていい。逆に深夜の利用はタクシー代くらいになっても仕方ない。どのあたりで線引きをするかで時間が掛かりそう。ちなみに事実上タクシーや公共の交通機関の無い地域についていえば、無条件かつ可及的速やかにライドシェアを導入すべきだと思う。

興味深いのはライドシェアと自動運転車の運行コストはどちらが安いか、という点。自動運転車であっても車両価格+運行経費+利益が必要。ライドシェアは自分のクルマなら車両価格や運行経費はそもそも払っている。単純な利益だけでOK。手軽に使えるライドシェアがスタートすると、タクシーだけでなくコスト面で自動運転のハードルもググッと上がる気がする。

 

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1 Responses to “ライドシェア、導入決定だと思う。決定的な影響はタクシーじゃなく自動運転です”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    ライドシェアというか、自動運転、高齢者の免許返納問題と相まって待ったなしです。
    自動運転でいつでもどこでも行けるのが理想。
    ただ、そういった車両のメンテナンスについて、始業点検などをちゃんと行っているであろう既存のタクシーバス会社に依頼するしかないのでしょうか。さすがに車検だけで点検OKというのも無理?
    病院、ショッピングモール、駅などに優先的に配備してほしいです。

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