MIRAIのユーザー車検に行ってきました。電気自動車や燃料電池車は驚くほど点検項目少ない

ユーザー車検が趣味につき、当然ながらMIRAIもです。点検項目を見ると、当たり前のことながらエンジン関係ごっそりない。オイル交換だって不要。加えてブレーキなども複雑なシステムに付き、パッドの残量さえあればパーキングブレーキを含め何の調整も出来ない。OBD2(4000円も出せば買える)に繋いで問題無いならOK。強いて言えワイパーブレード交換くらいです。

油脂類も3年で交換しなければならないモノ無し。走行1万kmなので、消耗品だってありません。唯一水素タンクの点検が必要。ディーラーに頼めばやってくれる。2万3100円です。その他、必要な費用は自賠責が1万7650円と検査費用1800円+小型車検証発行料500円となり、総額4万3050円。燃料電池車は重量税不要。水素タンクの検査費用を考えたら普通のクルマと同じか。

どこのレーンでもいいと言うから空いている3番へ(練馬陸自)。するとどうよ! ず~いぶん難しいことを言うぢゃありませんか。まず「エンジンの刻印は?」。スタックを言ってるのならフロントの奥深くにつきアクセス不可能。認証出した国交省だってそこまでレベル低くない。問題無いハズ。「とうてい目視出来ない」と言ったら、無線で相談してウヤムヤになった。

続いて水素タンクを見たいと言い出す。充填可能期限をチェックしたいらしい。これまた無理です! 後ろのタンクはリアシートを外すなりしたらアクセス出来るだろうけれど、床下のセンタータンクについちゃ厳しいでしょう。これまたすったもんだした後、フィラーキャップのステッカーの確認だけで良くなった。こんなステッカー、いくらでも作れるから意味無しと思う。

ということでラインに入る。サイドスリップ問題無し。ブレーキ当然ながら問題無し。しかしスピードメーターで引っかかる。トラコン切っても前輪が止まった状態だと35km/hまでしか出ないのだった。車検用の隠しコマンドがあるのかもしれないけれど、とりあえず車載のマニュアルには記載無し。すると大渋滞している5番か6番(4WD用)に並び直せとのこと。

だったら最初からそう言ってよ。30分も並んで6番レーン。もう1度車体ナンバーをチェックされ、ピードメーター検査だけ受ける。これまた調整など出来ないため、ダメなら車検に受からない。そんな曖昧なメーターを使っているワケが無く、簡単に合格。そうそう。水素センサーが用意してあり、下回り検査のところでチェックしてました。全く問題無く車検合格。

意味なく小さくなった車検証を500円の割増料金で買わされる。参考までに書いておくと、今まで通りのサイズの記載証明書も発行され、これを持っていないとダメらしい。ぢゃ今まで通りの車検証でいいかと。政府の出先機関の中では上位に入ると思っている車検場ながら、今回は評価低い。知見のない技術を使った車両が来たら、丁寧に対応すべきかと。

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4 Responses to “MIRAIのユーザー車検に行ってきました。電気自動車や燃料電池車は驚くほど点検項目少ない”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    燃料電池車のユーザー車検なんて、想像だにしていませんでした。ひょっとして、車検場の方も初体験では?

    ただこういうところに、国の地力が出ますよね。車検場の方に、最新技術に対する興味とリスペクトがあったのか、それとも手に負えない厄介なクルマが来たと思われたのか。。。

    後者っぽいのが、残念無念です。

  2. すえっこ より:

    こんばんは。車載容器総括証票を見て気がついたのですが水素タンクは10年で使えなくなるのでしょうか?家庭用プロパンガスのバルクタンクは規制が緩くなりましたが、車のタンクはどうなんでしょう。これだとある意味車の寿命も10年になっちゃいますね。

  3. PAL より:

    「今まで通りのサイズの記載証明書も発行され、これを持っていないとダメらしい。」

    マイナ保険証みたいですね。

  4. a より:

    突然の質問失礼します。
    昨年末の法改正により
    MIRAIのユーザー車検に何か変更点はありましたでしょうか?
    タンクの使用期限が残っていても
    車検の際にタンクの再検査が必要になったのでしょうか?

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