納得行かない宮古島の事故
宮古島で元サッカー日本代表の選手が交通事故で亡くなった。メディアの多くは死因について全く気にしていない。しかし自動車業界から見ると「なぜ?」という気持ちが強く残る。というのも頑健な身体を持つ人であれば死亡事故になるようなクルマの損傷度合いじゃないからだ。
むしろ安全対策は全て機能してます。最初に衝突したであろうコンクリート製の電信柱は「クルマが衝突したら砕けて折れる」という設計通りになっていた。大きな衝撃受けると砕けてエネルギーを吸収するようになっているのだ。その証拠にクルマの損傷は比較的軽い。Aピラー健在。
ボンネット部分の変形で全てエネルギーを吸収出来ている。窓ガラスに乗員の頭の衝突痕も無い為、シートベルトは着用されていたことだろう。そしてエアバッグはキチンと展開されていた。自動車メーカーや、道路を作っている人達が「命を守りたい」と開発した技術が全て入ってます。
あの程度の損傷なら、大きなケガさえしないと思う。警察の発表だと「骨盤の骨折」とあったけれど、側面は無傷。いろんな意味で腑に落ちないです。こういう時こそ自動車メーカーを入れ、しっかり検証を行うべきだと考えます。必ずイレギュラーな事象が起きていると思うのだ。
名神高速で一昨日発生したトラックの追突事故の映像を見て、テレビで分析していた事故鑑定人は「トラックはドラポジが高いので直前は見えなかったろう」と言っていた。衝突前の車間距離は200m以上ある、先行車はハザードランプまで点けていた。見えないワケないです。
事故鑑定人のレベルに驚いた次第。宮古島の事故も警察と事故鑑定人が事故原因を解析したら、何もノウハウを残せない可能性ある。いつまで「スピードの出し過ぎでハンドルを切り損ねた」で事故を終わらせるつもりなのか。繰り返す。今回の損傷くらいなら死亡事故にはならない。
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