原発すべて停止へ?

原発支持派は案外多い。浜岡原発への停止要請のニュースを見てすぐ電力不足になると主張し始めた。確かに浜岡原発の停止は厳しいと思う。ただ中部電力に於ける原発の割合を見ると、およそ10%。イメージよりはるかに少ない。この程度なら休止中の火力発電所を稼働させるだけで何とかなりそうだ。

また、東京電力の電力不足を懸念する声も出ているけれど、60ヘルツである中部電力からの送電は浜岡原発が稼働していたとしても40万kW程度。むしろ中部電力なら関西電力から電力供給を受けられるため、東京電力ほど深刻な状況にならない。四の五の言っている人は原発推進派だと思っていい。

いくら空気読めない菅首相であっても、普通の人より圧倒的に情報持っている。産業に深刻なダメージを与えるようなことは言わないでしょう。問題出てくるとすれば、浜岡原発以外をどうするか、であります。九州電力は点検中の2基を稼働出来ない状況。5月10日にもう1基点検のため止まるから6基中3基止まる。

今後、点検のために止めた原発が再稼働出来なくなると1年以内に全て停止。事実上、原発ゼロということに(それでも三つや四つは動くか?)。むしろ止めた原発を動かそうという自治体あれば「補助金を貰えるなら絶対安全だという電力会社の主張を信じる」と日本中に向かって主張しているようなモンです。

原発止まっても電力足りれば「原発不要」という証明になってしまう。実際、現時点で日本の原発を見ると5分の3止まってますから。1年の猶予期間の間に工場はコージェネなど入れればいい(効率よい発電機は東京電力から購入する電力料金より安い)。今年の夏場に限って言うと、自動車工場もフル稼働にならない。

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10 Responses to “原発すべて停止へ?”

  1. うーむ・・・ より:

    製造工場勤務のものです。
    ガスコージェネですか?
    こちらは7年ほど前から買電契約超過分を
    発電するタイプを使ってますが
    発電エンジンが立ち上がらない不具合が多く
    しかも発電が間に合わず一瞬でも
    買電契約電力量を超えると電力会社に
    ペナルティーを払わなければならず・・・
    本音は止めたいが契約年数等の縛りや
    コージェネ導入エコ工場という
    耳障りのよい見栄で止められず・・・
    あまり得してないです。
    うちがはずれを引いたのかはわかりませんが
    結局、餅は餅屋というやつですかね・・・
    原子力に頼らないでいいなら
    それに越したことはないですが
    コージェネにしろ
    太陽光発電にしろ
    それが本当にエコなのか?
    一部の既得権益を持つ者の策略に
    嵌らないようよく考えるべきかな?

  2. buchi より:

    どう考えても内閣の人気取りでしょう。
    電力不足になる〜!と言っても確か、中電の発電能力は夏のピーク時でも約440kw余剰だったのでは。浜岡原発は3〜5号機でMAX361.7万KWだから数字上止めるのは可能。
    ただ東電へ100万kwの供電ができないという問題が発生するけど。
    ただあくまでも再稼動前提の話ですね。
    エネルギー政策転換の起爆剤にするなら、浜岡は「廃炉にしますので廃炉作業を始めます」でないと、止めただけなら地震で止まった福島第1と状況はあまり変わってないのでは。
    人気取り&防波壁設置に数年なんて悠長な事を言っている中電への圧力なのでは。。。

  3. kumojyakii より:

    ジッサイには深夜電力を利用して行っている揚水発電を有効に活用すれば、全ての原発が止まっても電力不足にはなり得ないというデータがどこかにあるとかないとか・・・。
    でも、原発は莫大な利権を生み出しています。もともと基幹産業にも観光資源にも乏しかった田舎町でも、原発が出来た事によって、原発が一つの基幹産業になり、雇用も確保できてトナリの自治体とは格段に違う潤沢な予算を取り付けたりできています。
    おそらく全国の原発立地自治体のほとんどがそうだと思いますが、もう原発と心中するしかないんです。ココまできたら。
    地元住民は原発事故の恐怖におののいています。しかし原発反対は現実的じゃない、というのが現実なのです。
    許せないのは、原発を推進してきた政治家連中が原発と心中する覚悟がまるでないという事です。

  4. 岩本 剛 より:

    いつも楽しく拝読しております。初めてコメントさせていただきます。浜岡原発については、2009年8月の駿河湾沖地震の際、稼動中だった4号機は1ヶ月、5号機は数ヶ月停止したようです。(1、2号機は既に廃止、3号機は定期点検中)つまり1ヶ月間は全て停止していました。素人からすると、8月〜9月の暑い盛りに1ヶ月止めても影響なかったんだから、今回全て止めても大丈夫なのでは…と単純に思ってしまいます。2年前の夏に静岡県内で節電を呼びかけられた記憶もないですし…。これを機に、自然エネルギーの開発が進むことを願っています。
    拙い知識での駄文失礼いたしました。

  5. 小林 英弘 より:

    物理学的に理論上は理想的と言われる「原子力発電方式」も「自然災害の発生しない理想的な立地条件と完璧な建築と完璧な運営スタッフ」の条件が全て揃わないと非常に危険なシロモノである事が今回の災害で明らかになりましたね(本来ならチェルノブイリの時に既に明らかになってた筈なのですが…)。
    原子力先進国のフランスなんて地震なんか「ほぼ全く」起きません。何せ我々日本人が普通の感覚で使う「地震」にジャストフィットするフランス語が存在しない位ですから!(一応 "tremblement de terre" と "seisme" がありますが、前者は文字通り「地面の揺れ」。小学生の理科の教科書レベルの稚拙なムリヤリ言葉ですし、後者は逆に完全な学術用語。「虹が出てるね〜」を「太陽光線のスペクトラム現象が出てるね〜」と言う様なもので、一般市民が日常会話で口にする言葉ではありません(この話が間違ってましたら岡山大学院仏文学研究科に苦情のメールを送って下さい(笑))。
    地震大国の日本には全く適さないシロモノである事が明白になった以上、原発は全部辞めればいいと思います。何より扱っている「放射性物質」というブツが悪すぎます。人間を含む生命体への破壊力が余りにも強大過ぎます。四国にも愛媛県に伊方原子力発電所がありますが、早急に辞めて欲しいですね。
    ただ原発ありきの自治体首長や電力会社経営陣や政治家や中央官僚絡みのあれやこれやが障害になるんでしょうね…。

  6. 下澤 淳 より:

    確かにトヨタの製造力の回復も、他の自動車メーカーの製造力の回復も年末まで見込めませんから、浜岡原発止めても電力足りそうですね。節電を同時に行えば大丈夫じゃないでしょうか。
    浜岡原発については「原子炉時限爆弾」という本にて勉強しましたので、極めて危ない原発だという認識です。てゆーか・・・安全な原発を日本に建設するのは無理だと感じました。

  7. さんぼん より:

    仰るとおりだと思います。
    菅総理についてはいろいろありますが、、
    浜岡原発を止める!と決めれば、
    次は止めても電力不足にならないように
    どうすれば良いか?を考え、実行すれば良いのだと思います。
    自動車産業の明るい未来には、
    自然エネルギーによる自立が必要だと思います。
    自分たちでエネルギーを創り出せるようになれば、
    クルマが抱えているモヤモヤとした気持ちを吹き飛ばせる
    と思います。
    エコカーも重要ですが、元気なスポーツカーが、
    元気よく走れる未来であって欲しいものです。

  8. tm256 より:

    自動車メーカーにとっては、ピンチかもしれないですが、ある意味チャンスとも言えるのではないでしょうか。
    この機会に自家発電を十分に持てば、今後、電力会社の系統網や発電所で有事の際にも操業を維持できます。
    さらに、ウソ800と原発利権にまみれた従来の電力会社のダーティな電気でクルマを作るよりも、ガスコージェネや太陽光、風力などによるクリーンな自家発電の電気でクルマを作る方が、環境意識の高まった消費者には支持されると思います。

  9. みつ より:

    今回の件に関しては、パフォーマンスであったとしても素直に総理の英断を支持したいです。
    岩本 剛さんの仰る通りでありますし、砂丘に建つ浜岡が津波にせよ液状化にせよ仮に福島のような事になれば、流石にもう日本は終わりでしょう。
    黄砂にしても雨雲にしても基本的には偏西風で東方向に進むのですから、名古屋や浜松以上に首都圏の方が放射能に汚染され壊滅です。
    その頃円安に向かっていたにしても、日本製品は全く売れず、震災で自給率が更に落ちそうな食糧や資源は相当値上がりする。つまりは”悪い円安”。
    そうなっても御用学者やマスコミ人を含め、保安院など官僚や政治家もどうせ「想定外」と言い訳するだけで責任なんて取らないのがオチです。
    財界の立場で中々言えない発言をされた、スズキの鈴木会長には敬意を払いたいし、
    築地→豊洲市場電子商取引投機や原発利権主義には賛同できませんが、石原知事のパチンコ反対論にも納得します。

  10. tonpochi より:

    管内閣は、餓鬼未満
    やることなすこと場当たり的。危ないから止める。ごもっとも。後先を考えない一部の政党は支持表明してはいるが、今後どうして行くかのヴィジョンを何も示さないのでは、日本の経済は沈没してしまいます。
    日本には原発の発電容量と同等の石油等による火力発電が有ります。だからと言って原子力を全て止めて火力発電に切り替えていいのでしょうか?
    休止中の石油火力発電設備は、原発同様に十二分に古いため熱変換効率も高くありません。重油を燃料にするため燃料費調整額分確実に料金アップします。
    料金アップには認可が必要ですが、認可するでしょう。だって、そうしなければ、国が賠償しないといけませんから。現在、1Kwhの料金は22円〜24円。燃料費調整額が10円以上となれば、一般家庭の支出は大変なことになります。
    原発を止めるに当たって、そこら辺の説明が全くない。ほんと餓鬼の政治としか言えません。
    今回のことで管政権が延命することだけは避けたいです。管直人は疫病神にしか見えません。民主党に代わって何か実現したでしょうか?
    気が付いて見れば、負担だけが増えてませんか?
    電気料金の仕組み
    参考URL:http://www.enecho.meti.go.jp/denkihp/090316ryokin/index.html

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