ホンダF1、オランダGPで投入した新パワーユニットのポテンシャルやいかに?

開幕前のテストで圧倒的な厳しさが判明したホンダのパワーユニットは「多少手を加えても伸び代無し!」と判定され今シーズンの前半戦を棒に振った。ドライバーからすれば酷い話ながら、今のF1は予算が決められている。小さい改良を繰り返すより集中させようという戦略です。同じくシャシも全くお話にならなかった。これまた大改良を加え、夏休み前に投入済み。

写真/HRC

シャシは大きな進化を見せている。大きな期待の中、後半戦最初のオランダでホンダの新パワーユニットが実戦投入されたのだった。果たして実力やいかに! 結論から書くと「悪くなさそうながら、凄く良いかとなれば難しい」といったイメージ。少なくとも決定的な問題なかったという点で成功している。かといって輝くパフォーマンス無く、優勝争いに遠い。

参考までに書いておくとオランダのコースって全開率低い。新しいパワーユニット、絶対的な出力についちゃあまり上がっていないようだ。ドライバビリティ(トルク特性)は大きく改善されていると思われる。ただ細かい制御は前半戦で煮詰めた分が使えなくなった。ホンダの場合、データが2台分しか取れない。次戦はパワーがモノを言うモンツァである。

難しいのは回生制御である。なるべく多くの電力を貯めたい。そこでストレートエンドでアクセル戻した際、エンジンの回転数を上げて発電しながらブレーキ制御を入れる。直後にエンジンの回転数を落としながらモーター(発電機)で回生を行う。ここの制御が難しい。コーナーの入り口でオーバーランするケースが多いのは、エンジン発電とブレーキ回生の制御からくる。

乗りやすくするならエンジン発電を早めに切り上げればいい。でも18秒でフル充電する電池を使っている。0.18秒でも長く発電出来れば、1%分多く充電出来る。そんなブレーキングが1ラップで10回あったら10%になります。ギリギリ攻めなければ勝てないため、走り込んで最適値を探らなければならない。新しいパワーユニットのパフォーマンスを引き出すには時間掛かる。

明るいニュースはアロンソがホンダを信じて頑張ってくれていること。最近めっきりホンダの悪口を言わなくなった。ホンダの頑張りをアロンソも見ているんだと思う。ホンダ、止めなければ必ず勝てる日がやってくる。シャシがてんでダメだった3期も、2009年用を居抜きで使ったブラウンGPがコンストラクターズとドライバーの両方を獲得した。止めてなければホンダでした。

オランダで投入したパワーユニットから最高のパフォーマンスを引き出せたとしても4強には入れないだろう。開幕の厳しさを考えたら中段のTOPで十分だと思う。出来れば来期は2チームに供給してデータを集めたい。頑張れば来期の終盤に勝てるチャンスがやってくるかもしれません。こうなればマクラーレンホンダのアロンソが表彰台の真ん中に立つのが見たいです。

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