最近よく「燃料電池乗用車はどうなっちゃうんですか?」と聞かれます。う~ん‥‥

欧州もアメリカも燃料電池車は2050年以降も全く制限無し! 電気自動車と同じ扱いである。だったら今後伸びるかとなれば、我が国を見る限り「乗用車は厳しいかもしれませんね~」。トヨタが初代MIRAIを発表したのは9年前の2014年。当時、私の家から10km以内に2つ水素ステーションがあった。今やどうか? 驚くべきことに同じです。

いや、正確に書けば東京ガスは13~18時の週休2日。しかも休業多いため、最初から信頼性”ほぼ”無い。ということから高井戸のエネオスをずっと使っていたのだけれど、今年になって突如1kgあたり1210円から1650円に値上げした。とうてい納得出来ないため高井戸は事実上使えない。東京都内、水素スタンドが増えておらず、都心&湾岸まで行かなければダメ。

今まで東名道や中央道で遠出するときは高井戸ステーションが便利だったのに、使いたくない。必然的に9年前と比べ利便性が落ちてしまった。新型MIRAIというクルマ、乗ると素晴らしい! 乗り心地いいし、高品質です。なのに売れ行きは「超」低迷。日本に限って言えば二桁だ。ハンドル握る度に「こんな良いクルマなのにもったいない!」と残念な思いです。

今後どうなる? 9年経って水素ステーションは増えるどころか、使い勝手悪くなっている。個人ユーザーに聞くと皆さん私と同じく「エネオスは使わないです」。当然ながら中古車市場でも人気薄。350万円出せば2021年の走行5千kmが余裕で買えてしまう。1年半で半額になってしまうのって、超不人気車だってありえない。MIRAI、本当に人気無いです。

そんな状況を見れば確かに燃料電池車がどうなっちゃうのか気になると思う。トヨタは年内にも発売されるクラウンのセダンについて「燃料電池とハイブリッドになる」と発表したけれど、現在の水素ステーションの数を考えたら皆さんハイブリッドを選ぶに違いない。繰り返し書くけれど燃料電池車は走りこそ快適ながら、いつも燃料補給のスケジュールを考えていなければダメ。

燃料電池そのものは商用車やバスなどのパワーユニットとして重用されると思う。大型トラックを電気で動かそうとすれば、10分くらいで満充電になる電池が必要。水素ステーションをバスならデポやルートの近所に。トラックも高速道路のSAなどに設置すれば問題無し。走るルートが決まってますから。けれど乗用車用として考えたら難しいと思う。

水素ステーションさえ増えれば何の問題も無いのに!

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7 Responses to “最近よく「燃料電池乗用車はどうなっちゃうんですか?」と聞かれます。う~ん‥‥”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    私も国沢先生と同じ心配をしていますが、クラウンにFCVがラインナップされるらしいので、このまま忘れ去られることはないと思います。自動運転は安全性についてはハードもソフトもバージョンアップできるように作ってあるので、大事に育ててほしいです。
    デザインについては頑張ったと思うのですが、ちょっと方向性が。。。これが新しいプリウスのようだったらと思います。社内でもいろいろ方向性を簗んでいた時期があったのかもしれません。
    ボンネットを開けるとチャデモと同じコネクタの給電口があります。これをもちょっと簡単にアクセスできるようにして駆動用バッテリーの容量も増やせばプラグインFCVにもなりえますので、長距離でも安心となれば受け入れてくれる人も増えると思います(ちょっと使用環境に対して譲る形になりますが)
    エネオスははしごを外されたのかやる気がないのか。地方にあるスタンドも某イワタニのほうが多い気がします。
    国外ではどんな評判なんでしょう。環境に厳しいカリフォルニア州なんかではどうなんでしょう。初代MIRAIもだいぶ買ってくれたようです。

  2. もりた より:

    現miraiのデザインはめっちゃ好みです。
    次期クラウンセダンやLSより好きですね。
    大径タイヤ履いてクロスオーバー化してもイケてると思う。
    何ならエンジン積んでHV・PHEVにしてクロスオーバー化してくれたら買いたいです。

  3. アミーゴ5号 より:

    そのうち痺れを切らしたトヨタが、水素ステーションを経営するようになったりして。

    おちょっかいではなく、結構マジです。

    「エネルギーを制するものがモビリティを制す!」と本気で考え始めました。

  4. PAL より:

    トヨタのディーラーに水素ステーションを併設すれば問題解決!
    そんな簡単にはいかないでしょうけどね。
    でも、せっかく開発した技術をステーションが無いということで廃らせるのはもったいないですね。

  5. z151 サンバー愛好者 より:

    現状水素ステーションが近所に(行ける範囲で)3か所程ありますが、土日休業、平日も18時までとか事実上仕事サボらないと水素充填に行くことができない難民状態です。
    水素ステーション不足を嘆くのは簡単ですが、これ将来のガソリンスタンド難民を暗示しているような気がして空寒い気がします。

  6. 猫まんま より:

    水素ステーションがガソリンスタンドの5割とかに併設されれば一気に普及するのかもしれませんね。初期型が¥100万以下で買えたりするので受け狙いで買おうと調べたことが有りますが我が大都会岡山には水素ステーションは1か所!中国地方でも2か所でした。これじゃさすがに不便すぎて購入意欲が起きません。トヨタが本気になってディーラーに水素ステーションを設置するとかしないと駄目でしょうね。
    個人的には軽自動車はEV、登録車は水素がカーボンフリーを実施するために一番現実的な手段だと思います。EUのようにEV一辺倒でなくFCVメインで水素生成&充填に必要なエネルギーを再生エネルギーで賄うのが一番合理的だと思います。

  7. Burwood より:

    高井戸の水素ステーションは、私も利用していました
    エネオスの水素事業は、担当者の変更等で低迷していくのかもですね
    東京ガスは、不便なので利用したことありません
    今は、岩谷産業onlyですね

    水素ステーションも問題ですけど、セダンしか選べない?と言うかミライ以外の車種が撤退してしまったのも残念です
    bZのようなSUVのFCVも是非欲しいです。

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