ここ1~2日「次の日産の社長はどうなる?」と聞かれます

この1~2日、日産について聞かれることが急に多くなった。簡単に言えば「もし西川さん退任となれば次はどうなる?」ということ。今の状況から考えると、二つのチョイスしかない。日産から後継者を出すか、ルノーからゴーンさんみたいなCOO以上の経営者を持ってくるか、です。ここまで読んで「他の企業からTOPを引っ張ってくるのでは?」と思うかもしれない。

確かに日産独自で後継者を探せるなら外部の人というチョイスはあるだろう。されど日産の人事はルノーの承認も必要。ルノーからすれば突如知らない人に経営を委ねることなど出来まい。ルノー(フランス)にとって日産は重要な収益源だからだ。ルノー側としちゃゴーンさんのような人を日産に送り込みたいところ。でも日産が納得しないです。

ということで最もありえるのは、日産の役員(執行役)から社長を決めるというもの。名簿順に見ると1)山内康裕代表執行役最高執行責任者。2)軽部博執行役最高財務責任者 。3)坂本秀行執行役副社長 。4)星野朝子執行役副社長 。5)川口均執行役副社長。 6)中畔邦雄執行役副社長ということになります。この6人の中から次期社長を決める可能性大。

ここまで書いたらもう少し踏み込んで絞って欲しいと思うだろう。残念ながら日産の役員、ほとんどメディアとの交流無し。したがって解らない。けれど皆さん優秀だと聞く。ちなみに私は唯一星野さんとしか話をしないことがない。星野さんはどうかと聞かれたら「人事が上手」と書いておく。前述の通り日産には優柔な人材多数。スペシャリストも居ます。

星野さんは仕事を任せたら信用するタイプだという。適材適所が出来たら強い。考えて頂きたい。ゴーンさんは後継者を育ててこなかったため、日産には全て掌握している総合的な役員はいない。逆に言えば開発に強い人や、販売に強い人、財務に強い人なら居ます。その人達を上手に機能させたら、日産って案外強いと思うのだった。ここが星野さんのストロングポイントかと。

誰が社長になっても逆に足の引っ張り合いを始めちゃったら終了です。ルノーは1~2年「日産のお手並み拝見」と様子見すると思う。業績落ちたら間違いなくゴーンさんみたいな人材を送り混んでくることだろう。されど新しい社長の元、皆さんがチカラを合わせて能力を発揮出来たら、なかなか面白い企業になるんじゃなかろうか。日産復活のカギは「皆が納得する人事」だと考えます。

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