ジャガーIペース、電気自動車レースに登場! 圧倒的に強いと思われていたが‥‥

先週末に開催された全日本EVレースにジャガーの新鋭電気自動車『Iペース』が出場した。ドライバーはAJAJの菰田会長。未だドライビングスクールを主宰するなど、EVレースに出ているドライバーの中じゃテクニック的にはTOPクラスであります。クルマが速かったら間違いなく優勝候補! 実際、レース始まるまで皆さんIペースにやっつけられると思っていた次第。

というのも前後に200馬力のモーターを搭載し最高出力400馬力。0~100km/h加速も4,8秒と速く、バッテリー容量は余裕の90kWhもある。何より凄いのが電気自動車最大のネックとなっているバッテリーの発熱に備え、水冷の冷却システムを採用していること。同業者の海外サーキット試乗によれば、何周してもバッテリー温度は全く問題にならなかったというから驚いた!

スペックからすれば772馬力で0~100km/hを3秒前半で走るテスラ・モデルSの85Dに届かない。されどモデルSはバッテリー温度上昇で後半セーブモードに入ってしまう。アクセル全開で走ろうモノなら20kmくらいでセーブモードです。バッテリー水冷システム付きのIペースなら最後まで全開で走れるというから余裕で勝てると思われていた。そんな流れでレース本番を迎えた。

写真は私が乗っていた時のテスラです

まず予選。ポールのテスラが1分21秒188に対し、Iペースは3位の1分22秒975。予選アタックならバッテリー温度上がらないからフルアタック可能。772馬力と400馬力の差を考えたら予想以上にIペース速い! Iペースがレース本番で23秒台をキープ出来れば間違いなく優勝だ。ちなみに予選2位は金沢選手の86改。改造クラスのためコンディション良ければ速いです。

予選結果

ということで迎えた本番! テスラは1分25~27秒ペースでラップしていく。Iペースといえばレース中盤の20kmくらいまでテスラに負けないペースをキープするも、後半になって徐々に失速。何と! テスラと同じペースだったのにテスラより早いタイミングでセーブモードに入ってしまったらしい。をいをい! 水冷バッテリーは温度上がらないって話だったのに!

そんなレポート読んでIペース買った人が居たら、今回のヘナチョコぶりを見て欺されたと思うんじゃなかろう。気になるのはリーフe+とドッチが速いか、だ。先週はWRCドイツ出場のため竹岡圭さんにハンドルをゆだねました。ぶっつけ本番ながら、クラス2位を獲得! ベストラップはクラス1位となった同じリーフe+から0,15秒落ちと頑張ってる! 素晴らしい!

本戦結果

次戦の富士スピードウェイは9月21日! 私が運転手です。高速コースのためリーフe+にとって若干厳しいかもしれないが、いろんなことを試しながら頑張ってみたいと思う。Iペースよりリーフe+の方が速かったら、こらもう本格的なアウツでしょう! というか、もしかしたらリーフe+が量販電気自動車で最速ということになってしまう? 

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