50歳代の読者諸兄にアドバイス。60歳になると種々課題出てきます~

WRCドイツに出場するため、けっこう頑張った、つもり。基本的に4ヶ月間、毎日1500m以上走ってきたし、ジムも3日に1度のペースで通った。サイドブレーキ引くため、右手で50kgを引きつける筋力も付け、サーボ無しブレーキ踏むべく100kgの屈伸もやってきたのだった。されどラリー始まってみたら、木曜日に25km走っただけでドッと疲れが来ましたね!

大丈夫か、と思いながら始まった金曜日。この日は午前中と午後、それぞれ50kmずつ走る。気温が低ければいいのだけれど、折しもの好天! 早朝10度くらいまで下がるものの、11時になったら30度。直射日光強いため室内は40度以上になる。さらに長袖+ももひき履いて5層構造のレーシングスーツ。ヘルメットやグローブもして窓閉めて走ります。

ゴールしたときの汗がハンパ無い! レーシングスーツはビショビショ。ヘルメットも内装ビショビショ。クルマ運転するだけなのに何で汗かくのかと言えば、Gに対抗して血液を流すため筋肉が勝手に収縮するからだ。イメージとしちゃ走るより体力使う。その上、前述の通り冷却は期待出来ない。おそらく1日で身体中の水分が1回交換出来る感じ。

下を見て1日あたり5リッターは飲んでいる。「熱中症に警戒しましょう!」というレベルを10倍超えている感じ。なんせ塩まみれの食べ物食べてしょっぱくないのだ。さらに絶対的な筋力も使う。ハードタイヤなら50kgの引っ張りでタイヤをロックさせられるが、ソフトタイヤだと80kgくらい必要。腕のチカラだけでなく上半身を捻って30kgを加える~。

土曜日なんか50km×3。EVレースが1回50km(筑波サーキットなら25周)だから、3回やるのと同じであります。いやサーキットなら直線で少し休めるし、同じ道を走る。ラリーだと50km走ったら全て違う道。東京から横浜の先まで曲がりくねった道を全開で走る。集中力が途切れたら、その時点でコースアウトでしょう。だから還暦過ぎたドライバーは珍しい。

金曜日の100km終わった時点で指は吊るし、クルマの乗り降りも難儀するほどヘロヘロになっていた。こら土曜日の150kmは厳しいかと思った次第! しかし! 人間の身体って凄い! 塩分足りなくなれば死ぬほどショッパイ食べ物(Mスポーツの経験値なんだと思う。塩の量がハンパなし)が素晴らしく美味しく感じるのだった。水も飲める飲める!

そして金曜日終わって食欲が出てきた。ぐったりするくらい疲れているのに食べられる。この時点で「もしかしたらイケるかも」と思った次第。食べられないと絶対持たないです。土曜日は朝6時に起き、8時から走り出して終わったのが22時。売り切れかと思いきや、腹が減る。なんのかんの日曜日の最終ステージまでフルアタックしちゃいました~。

ということで結論。60歳過ぎたら確かに厳しいけれど、鍛えれば何とかなる。加えてサプリメントは重要だと思う。特にBCAA効きます! ゴルフするときなどガッツリ飲んでおくといい。金曜日終わった時点じゃ「WRCに出るのは体力的に最後かな」とホンキで考えたけれど、最終ステージを最も納得いく走りで終えた時は「もう1回出ようかな」です。懲りない。

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