マーチとUVカットガラス

新型マーチ最大のナゾは「なんでフロントドアガラスがUVカットガラスじゃないか?」というもの。99万9600円のベースグレード、普通のグリーンガラスなのだった。もちろん助手席横の窓ガラスも普通のグリーンガラス。グリーンガラスにもUVの透過を抑える効果あるものの、お話にならない差だ。

新型マーチの装備表

「UVカットガラス」を透過する紫外線量を9%とすれば、フロントに採用されるグリーンガラスで40%に達す。クルマは運転
時間が長いため、女性など厳しいです。日産に聞いてみたら「コストとニーズを考え今回は採用しませんでした」。UVカットガラス、今や必需品だと思うのだ
けれどいかがか?

ちなみに先代マーチは全グレードUVカットガラスが標準で付く。いや、運転席&助手席横のガラスなんて一段と高いカット性能持ち、ジリジリ感まで抑えてく
れる断熱ガラスを採用。95万8650円で販売されていた特別仕様車『コレット』ではリアガラスとハッチのガラスにもUVカットを装備していた。

そもそも3気筒より大幅にコスト掛かる4気筒エンジンを搭載し、装備も新型マーチのベースグレードより圧倒的に充実している日本製マーチを95万8650円で販売出来るポテンシャルを持つのなら、重要装備であるUVカットガラスを省くほどコストダウンしまくった新型はタイより安く作れたと思う。

いずれにしろ新型マーチのベースグレードはUVカットガラスの点だけ持っても、女性ユーザーにすすめにくい。というか、この点を明記していない新型マーチの紹介記事って、あまり役に立つバイヤーズガイドじゃないと思う。とうなると推奨グレードはUVカットガラス付きの『12X』以上になります。

これだと122万9550円。一方「タイ工場だから」という心配は無いかと。厳格な品質管理を行っているし(なかでもディーラー展示車になっている初期ロッ
トは入念にPDIしているだろう)、タイで販売しているマーチと部品レベルまで異なる。タイのマーチ、見たこともないタイヤ履いてました。


いうことで122万9550円が安いと感じるかどうか、というあたりで新型マーチの評価は決まるだろう。日本仕様の新型マーチ、7月27日に試乗するので詳報をレポートします。

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10 Responses to “マーチとUVカットガラス”

  1. 小林 英弘 より:

    グリーンガラスとUVカットガラスって別物だったのですね。初めて知りました。緑っぽいガラスは全て高性能なガラスだと思ってましたので。先代フィットに乗ってますがフィットのUVカットガラスってそんなに高性能なモノだったのですね。これまた初めて知りました(笑)。そういう所まで入念に作られているからフィットの評価はどの媒体でもブッチギリで高いんですね〜。確かにUVカット性能が低いと暑い日は嫌ですよね〜仕事で乗ってる年式も分からない古〜いミニキャブバンはスケスケのUVカット0%の真っ透明なガラスですが、夏は日差しが熱いどころか痛いです(笑)。日産も変なトコロでコストダウンして失敗しないといいのですがねぇ〜。

  2. しわよせ より:

    『絶対に100万円を切れ』、と上の方から号令が出ていたのでは? 初代エクストレイルが出た時も、確か「200万円を切る」のが開発目標になってました。
    エンジンもCVTもシャシも全部新設計なので、相当開発コストが掛かっているはず。どこにも削るところが無かったのではないかと思います。

  3. ぱんだねこ より:

    こんばんは。
    いつも楽しく勉強させていただいております。
    日産はヨーロッパ産だったデュアリスを、九州工場(?)に持ってきたこともあったので、割に合わなければいずれ日本でも作り始めるのではないでしょうか。
    新型マーチの開発中の数年前は、インドのタタ・ナノやルノー(ダチア)ロガンなどの新興国向けローコストカーが注目された頃と重なります。もしや、マーチもそれにぶつけるべくコストダウンが図られたものの追いつかず中途半端になってしまったのではないでしょうか?
    世界戦略車がローコストカー並みに作れれば儲かるはずだともくろんだけど、そこまでコストダウンすると日本などでは売れない代物になってしまい、急遽手直しが入ってコストアップ・・・なんて。
    タタ・ナノの実物に乗り込んでみました(運転は無し)が、550ccの頃の軽自動車をそのまま現行規格まで膨らましたような感じで、アレと戦うには別な意味で難しそうな感じです。ヘタをすればマーチがあんなになるところだったのでしょうかね。

  4. 阪神ファン より:

    新型マーチはタイ生産でコストダウンのようですが、装備をけずってしまうと、コストダウンというより”安くて当たり前”だと思ってしまいます。また、装備削減を、タイ生産ということで隠しているようにも思えます。もしかして、話題用のグレードなんですかね。
    マーチクラスには、フィットやヴィッツなどの強敵に加え、パッソ/ブーン、それにベストカーによると新型コルトも控えているようですし、車を見る立場からすると、今後が楽しみです。
    ただ、いろんなものが安くなってくると、経済や生活の面で不安なことが増えそうで心配です。

  5. ゲイン より:

    そんなバレバレなコストカットはいかんです。
    特にエクステリアデザインと価格だけで安いグレード買った場合は悲惨です。「家のかみさんにタイ製のマーチ買ったら日焼けしてタイ人みたいになっちゃったよ(泣)」…ありえますね。
    このまま販売すれば、ネットや雑誌で批判されるんじゃないでしょうか。日産にとっては失態(タイ)ですね。

  6. 真鍋清 より:

    ( ´,_ゝ`)小生個人としては昔の1970年代の大衆車にあった、熱線リアウィンドーさえない「スタンダード」グレードを思い出してしまった。いわく三菱ランサーしかり、カローラしかり、日産サニーにも当然あった。
    彼ら「1200スタンダード・4速ミッション」なるグレードの大衆車は「薬問屋御用達」であり「リコーのロゴが付いた営業車」という記号性を有していたと言えよう。
    無論、こうした素のグレードに乗る営業マン達は、「いざ事故を起こしたらアウト…..事故を起こさないだけの自制心を叩き込んで」運転することを仕込まれていたに違いない。考えて見ればスパルタンな乗り物だったわけだ(何よりブレーキは四輪ドラム!!)。
    今回の「二桁万円」マーチもそうした役どころを果たすわけだろう。ご先祖様たる上記の「地獄のクルマ」から見れば遥かに極楽浄土の存在なのは事実ですが、こうした実用性が非常に乏しいベースグレードを囮(おとり)に、より高いグレードを顧客に買わせようという戦略であるならまだまだお為ごかしの域を出ない上、質的に成熟しきったモータリゼーションとは両手を挙げて断言し切れないのではないでしょうか。

  7. 大学生 より:

    逆に目で見てわかるところをコスト削減ってわかりやすくて良いです。足まわりとか材料変更とか素人でわわかりづらい部分をコスト削減するよりよっぽどましです。あと本当に部品などでコスト削減していれば良いですが、プリウスみたいに何故ここまで安くできたのか解らない時は人件費を削ってでも安くするケースもあります、これが最もやってはいけない事と思います。UVガラスだろうが何だろうが古いシステムだろうが新しい物だろうが消費者が買うか買わないかが最も大事で日産はUVガラス無くても買う層がいると思っているから販売するのです。もしかしたら、UVガラスがないモデルの方が売れるかもしれませんよ。こうでもしないと車は高くなる一方でわないでしょうか?

  8. 田舎モバイラー より:

    近頃は、運転席と助手席にカーテンをつけるのが流行りのようですから
    カー用品店も潤っていいんじゃないでしょうか。
    なんてこと本気で思ってませんが、
    暗にカーテン装着を助長することがないように願います。

  9. 八丸君 より:

    デフレスパイラルとか言いながら、公共料金、税金の増税、地デジによる不必要なテレビ買い替えなど出したくなくても出ていくお金は増える一方です。
    最近は一見くるまが安いように見えて、結局プリンター商法と同じく、整備費用や修理代金は確実に上がっています。
    競争のない分野を扱っているお役所や保護された企業への固定費が上がっている分、競争の激しい企業での値下げ体力消耗戦にはひどいものがあります。
    マーチも国沢さんのように有名な方が指摘されれば早急に改善されるでしょうが、その分また整備費用などへの上乗せで日産は損せずに、ゴーンさんの給料に反映するのかあ

  10. よっちゃん より:

    昨日発表の新型Vitzのドアガラスは世界初のUVカット率99%だそうです。
    日本のニーズ、特に女性ユーザーにマッチした戦略だと思います。
    日産マーチはどう出てくるかな?

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