日本の石油在庫は今のまま使い続ければ早いと9月末。政府の超楽観的な予想で10月上旬か

昨日、政府が原油の調達見通しを発表し「オマーン湾のフジャイラとサウジアラビアの紅海側、そしてアゼルバイジャンにテキサスから平常時の6割くらいの原油が入ってくる。備蓄と合わせれば年内一杯の需要は問題なし」とのこと。茹でガエルの皆さんは安心するのかもしれないけれど、外界を知ってると「ほんまかいな!」と思う。そもそも4つの入手先が厳しいと思う。

スエズマックスは16万載荷トンまで  写真/JMU

フジャイラは最も有望だと思えるけれど、使えるとすれば日本だけに限らない。日本はほとんど使ってませんでしたから。加えて複数の爆撃を受けており、今後も安定的に積み出しが出来るかどうか怪しい。サウジアラビアの紅海パイプラインは、紅海の出口が通れるか不明。4月5日時点で紅海経由の日本に向かっているタンカー無し。スエズ運河経由も日本向けは見当たらず。

アゼルバイジャンの石油だって紅海に抜けるスエズ運河を通れなければ喜望峰回り。日本まで50日くらい掛かりそう。そもそもまだ日本に向けての荷積みもしていないようだ。すぐ稼働したとしても、日本に入ってくるのは6月だと思う。テキサスの原油もパナマ運河を通れないため、南米最南端のホーン岬経由になり、やはり50日コース。これまた本日現在、向かってない。

どんなに急いだって政府が「6割OK」と言ってる大半の地域は最短で2ヶ月入ってこない。しかも平常時の6割は楽観過ぎると考える。他の国と取り合いになりますから。喜望峰やホーン岬経由になると用船だって大きなボトルネックになってくる。少なくとも2ヶ月は備蓄で繋ぐとすれば、もはや実質130日分と言われる備蓄の60日がすっ飛ぶため6月上旬には70日分ですね。

そこから原油消費量の5割が入ってきたとしても、70日分が140日分になるだけ。10月下旬から11月上旬には備蓄が無くなってしまう。この予想は6月上旬から通常時比で5割の石油が入ってくるという仮定です。積み出し施設が被災したり、世界規模で取り合いになったら、5割を切ると思われる。ホルムズ海峡が封鎖されたままだと10月には我が国も大きな使用制限掛かります。

政府の読みは少しばかり楽観的過ぎると思う。

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2 Responses to “日本の石油在庫は今のまま使い続ければ早いと9月末。政府の超楽観的な予想で10月上旬か”

  1. てふてふ より:

    この記事で国沢さんが書いている内容を経産省の役人が想定していないとは考え難いです
    「見通しが楽観的」なのではなく国民のパニックを恐れて
    「悪いシナリオを発表出来ない」のではないですか?

    福島第一原発の事故の時もそうでした
    メディアを含めて80年前の大本営発表から何ら変わっていない

    何より「その程度の国民」と思われていること、
    そして、これがあながち間違いではないことの方が
    憂慮すべき問題だと思うのですがいかがでしょうか?

  2. B3パサート乗り より:

    備蓄日数ですけど。政府の計算根拠は古い基準の1日180万バレル消費。現実は1日300万バレル以上消費。そら政府発表の半分ですわな。

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