横滑り防止装置

VSCやVDCと呼ばれる横滑り防止装置が話題になっているけれど、問題の根っこになっているのは行政の対応だ。普通、この手の安全装備の義務づけを定めるの、行政。伝統的に我が国の対応って遅い。そんな中、韓国は2012年以後に新型車に対し、横滑り防止装置の義務づけを行うという。

日本の国交省に相当する韓国の国土海洋部の資料によれば、現時点での普及率は13,3%とのこと。日本の普及率を調べてみたが、国交省関係じゃデータ無し! 調べる気もないらしい。唯一『ECS普及委員会』というトコロでデータを出しており、それによれば10%とのこと。韓国より低かったのね。

だからといって安易に
「日本も横滑り防止装置を義務づけしろ」とは思わない。韓国の場合、クルマを買う人は基本的にお金持ち。まだまだ「乗り合いバスより安価な足」みたいな感覚じゃないからだ。も少し具体的に書くと、ABS無しの軽自動車などに横滑り防止装置を付けると、大量生産しても高くなる。

ただ一定の車格以上のクルマに対し国交省が装着義務づけを行うなら大歓迎だ。少なくとも高速道路の利用率高いCセグメント(プリウス級)以上のクルマは事故回避に絶大
な効果ある横滑り防止装置を付けたい。私のインサイトもオプションのVSAを装着しましたから(もちろんサイドエアバッグも)。

フィット級のBセグメントも義務化を推奨しておく。ただパッソやマーチ級のAセグメントや軽自動車となると、費用対効果の問題が出てくる。もし3万円程度で収まるなら、保険などの優遇措置でカバー出来るような政策を打ち出したっていい。いずれにしろそろそろ真剣に論議すべき時期かもしれません。

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4 Responses to “横滑り防止装置”

  1. 真鍋清 より:

    やっぱり根は後進国だったか、我が日本は…..(欝)。

  2. 那須与一 より:

    私はスバルのアイサイトを義務化の方がいいんですが。(笑)
    愛車ジュークに当然ESCは無いし、オヤジのエッセにはABSもありません。
    もしあれば?雪や雨では安心と信じています。
    ただ、性格的にVDCを過信して事故をした人間なんで、無ければ無いなりに緊張感を持って運転しています。
    「ESC、あれば安心。なければ注意」
    それでいいでしょうか?(笑)

  3. kato より:

    トヨタのプリウスのブレーキが抜けることによる(ABS作動時など)リコールもありましたし、
    トヨタのSUVで横滑り防止装置が効かなくて「この車は買ってはいけない」と書かれリコールというのがありましたが、
    ABSや横滑り防止装置は、性能が悪いとかえって危険です。
    (例えば、ABSはドライバがブレーキを強く踏んでも、強制的に緩めて効かなくする装置なので、
     (道路が滑りやすさよりも)必要以上に緩めてしまうと、ブレーキが効かずに非常に危険です。)
    また、メーカー間の差がけっこうあるように思います。
    ( 試乗などでは、差が見えにくいですし。特に氷結路面での性能など。)
    強制義務付けの前に、
    一度、いろいろなメーカの販売台数の多い車両(輸入車を含む)のABSなどの性能試験を行なって欲しいと思います。
    また、あまりに性能が悪い場合は、ABS装着車など販売禁止などを行なって欲しいと思います。
    ところで、九州や中国地方での雨がすごいようですが、冠水した場合、電気自動車はどうなるのでしょうか。
    ( 電圧の高いバッテリ(数百ボルト)を、比較的低い位置に搭載しているという点では、ハイブリッドも同じ。)
    バッテリが浸かるくらい冠水しても、バッテリがショートしたり壊れたりしないのでしょうか。(電気自動車だとバッテリだけで数百万円。)
    また、ドライバや近くを歩いている人が感電したりはしないんでしょうか。
    メーカーでは当然危険性は認識されていると思いますが、大丈夫なのでしょうか。(壊れもしない?)
    今後、温暖化(気候変動)により大雨は増えるので、
    もし対応が十分でないならば、ここ数年以内に冠水したことがあるところに住んでいる人は電気自動車などは購入しないようにした方が良いように思います。
    ( 問題があるなら、販売店は説明すべき。)

  4. 真鍋清 より:

    小生の場合、日常の足2004年式トヨタヴィッツ1300U-L(SCP13型)はVSCの類は一切付いておりませんがブレーキは着実に効くうえ、直進性の不完全さから来るステアリングの微調整も緊張感を養う訓練としてテクニックの足しになる上に不快感は感じません。
    ただ、VSC=車両制御装置があれば良いなと思った体験が数年前にあったことも事実です。
    2006年の今頃、土曜の関越上りで中央車線で120-130にて巡航していた折、走行車線から営業バンのトヨタ・プロボックスが突如飛び出してきてブレーキを多めに踏みました。次に安全を考えて追い越し車線に逃避する小生、ところがあろうことかプロボックスの奴、車間距離がいくらもないにも拘わらず小生の前をいきなりブロックする、はっきり言って大事故の予感を感じました!気づいたら小生のヴィッツは緩やかにヨーイングを伴って蛇行し始め、車両の横滑りが軽度ながら起きていたのです!
    この不心得なビジネスバンのおかげで我がヴィッツのブレーキパッドは焦げ臭いにおいを発し、これを境にブレーキから異音が発せられるようになったものです(※2008年に交換、現在に至る)。
    例のライトバンに書かれていた会社名を控えておけば良かったのもさることながら、当方のヴィッツにも横滑り防止装置が付いていればレーンをはみ出さず安全に停止/減速できた上に他の交通に迷惑をかけず乗り手の安全マージンも飛躍的にアップしたのにと国産メーカーのコスト最優先の国内市場戦略が恨めしく思えた次第です。
    我が国のこのクラスでVSCをはじめて装着したのはマツダの現行デミオでしたが、あろうことか欧州等への輸出バージョン「マツダ2」のみで国内向けにはオプションですら装着できないありさま、日本というのはまだまだ人の命が軽い国なのでしょうか、考えるだにげんなりさせられます。
    近日登場のトヨタのヴィッツ系ハイブリッド並びに次期ヴィッツRS、ホンダのフィットHVにはVSCの標準装備を是非!!

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