軽自動車に軽油を入れるとどうなる?

新社会人の増えるこの時期、軽自動車に軽油を入れたり、ディーゼル車にガソリンを入れてしまう”事件”が多くなる。こういった間違いをしないよう、啓蒙するのは私らの役割だと思っているけれど、残念なことに、世の中、適切な情報を発信することが難しくなってきた。参考までに以下のリンクは大手メディアに書いた燃料入れ間違いの記事です。一定の役割は果たす。

軽自動車に軽油を入れるケース増加

しかし! 間違って軽油を入れた時の対応策についちゃ紹介が難しい。どうしても原理主義になってしまい、白と黒しか説明出来ないのだった。本来なら灰色もあるのに、不特定多数のヒトから突っ込まれると「責任取れないから灰色はアカン!」になってしまうワケです。といった時に一歩進んだ内容を紹介出来るメディアも生き残れると私は思っている。

例えば軽自動車に軽油の問題。そもそもガソリンは5%の「ガソリン以外の物質」が混ざっていても良いとされている。これは運送時に使うタンクの中に軽油や灯油が多少残っている可能性あるからだ。実際はどうか? スタンドで販売しているガソリンは100%ガソリンである。ムカシ、税金逃れのため灯油をガソリンに混ぜて販売していた無印スタンドが捕まっている。

したがって60リッターの燃料タンク持つクルマなら3リッターまで軽油を入れたって何の問題も無く走れてしまう。少し走ったらガソリンを継ぎ足せば何ら問題無し。こういった情報を大手で紹介しようとすると「壊れたら責任取れるのか?」という話になる。でも3リッター混ざったからと全てのガソリン抜いて捨てて、とスタンドに頼んだら、けっこうな出費になります。

以前、テストコースでガソリンに10%灯油を混ぜて走らせてみた。アクセルを開けていくとノッキングするようになるが、アクセル開度半分くらいなら全く問題無し。灯油に潤滑油を混ぜている軽油だと黒い煙が出る。ちなみにロータリーエンジンだと灯油を20%混ぜても普通に走ってしまうのには驚いた。世の中、違うタイプの安価な燃料出ればロータリーもオモシロイ。

蛇足ながらガソリンに灯油を混ぜて走ると脱税になるので注意!

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