MAZDA6e、欧州販売へ。右ハンドルのイギリス仕様は2026年。同じタイミングで日本導入も可能か
ベルギーのモーターショーでマツダは『MAZDA6e』の市販モデルを発表した。年央から販売を開始するという。何度か紹介した通りマツダの前体制は全く電気自動車の開発を行っていなかった。厳しい欧州CAFE(企業平均燃費)をエンジンだけでクリア出来ると言い張っていたからだ。フタを空けてみたら当たり前の如く徹底的にダメ! トヨタから燃費良いクルマを供給してもらっても厳しい。
電気自動車のことを蛇蝎の如く嫌っていたため、自社開発をしておらず。毛籠さんになった直後に電気自動車の開発を模索する。といっても日本側は電気自動車完全否定派の旧体制が残っているためいかんともしがたい。そこで中国でのパートナーである長安汽車に開発を委託。長安汽車のプラットフォームを使うことで開発の着手から1年少々で市販にこぎ着けた。中国パワー、驚くべし!
当初は中国専用を考えていたようだけれど、途中から「欧州でも売れそう!」ということで欧州仕様の開発に着手。昨年4月の北京モーターショーに出展したところデザイン良く大好評! 欧州でも「導入して欲しい」という声が数多く出た。途中から欧州にも出そうと考えた毛籠さんの戦略はバッチリでした。バッテリー容量は80kWhと68.8kWh。航続距離は552km/479kmとなる。
唯一のネックは欧州市場が中国生産車に対し関税を上乗せすること。従来通りの10%関税の他、中国製電気自動車に対し7.8〜35.3%の上乗せが課せられる。7.8%に限りなく近ければ十分勝負になる。このあたりは今後のネゴシエーションかと。また、イギリス仕様も2026年からラインナップされそうだということで、ニーズあれば(当面無い?)日本での販売も可能になると思う。
新体制になって1年半経つが、旧体制のスタッフが残っており足を引っ張る。本来なら前体制の問題点を徹底的に洗い出し、反省と対策を行うべきだと思う。されどマツダって広島の「人の良さ」が根っ子にある。失敗した人を追い込まない。「反省と対策を!」は誰も言わない。だから何回も躓く。失敗を反省と対策をしっかり行っていたらマツダはもっと大きく優良な企業になっていたと思う。
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