アメリカ、燃費規制強化。2026年時点もハイブリッドですら実現出来ない数値だったのに!

アメリカの国交省に当たるNHTSAはCAFE(企業平均燃費)を厳しい方向にしてきた。2ヶ月程度の検討を行い決定するという。まぁほぼ決定だと思っていいだろう。それによると2026年の21km/Lはそのままで、2032年を25km/Lに引き上げるという。アメリカの乗用車は世界で最も大きいため日本のイメージだと30km/Lくらいを考えておけば間違いない。

アメリカに於けるホンダのドル箱CR-Vはハイブリッドで17km/L

ちなみに25km/Lは「ライトトラック」と呼ばれるSUVも含む。RAV4やCR-Vはライトトラックに属す。したがってSUVを含めての平均25km/Lということ。普通のエンジンで25km/Lを達成しようとしたら、ヤリスクロスだって無理。アメリカでの売れ筋となるRAV4クラスだとハイブリッドすらアメリカの極めて実用燃費に近いモード燃費は17km/L程度。25km/Lに届かない。

つまり平均25km/Lを達成しようとしたら燃費の良いハイブリッド+PHV+電気自動車というラインナップを構築しなくちゃならない。大半のメーカーは燃費の良いハイブリッドを持っていないため、PHVか電気自動車を相当数売らないと無理。まぁアメリカの10州程度は「2026年に販売台数の35%を電気自動車にしなければならない」ということになっているため平均25km/Lは可能かと。

ただし。2026年から電気自動車比率が増える分だけエンジン車のシェアは減って行く。エンジン車を全廃するまでの間、企業にとって一番大事なのは「利益を上げられるエンジン車をたくさん売る」ということになります。一番理想に近い場所にいるのがトヨタ。一番厳しい場所に居るのは日産だと思う。日産、燃費の良いハイブリッド車を持っていない。辛いです。

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