ルノー日産の3分の1に

ヨーロッパ市場の低迷が続いている。オペルやプジョー、ルノーなど欧州市場に依存しているメーカーから業績は急落し始め、ここにきてベンツやVWといった欧州域外で好調なメーカーまで厳しくなってきた。こうなるとアタマが痛いの、ルノーを肩車してる日産です。今や重いの何の! 出来れば捨てたいくらいだという。

2008年以後ずっと落ち込みが拡大しており、底は見えていない。ルノーもリストラを繰り返しているけれど、PSA(プジョー・シトロエン)ほど徹底できておらず。日産という強力な相棒を持っているからだ。赤字幅少なければ、痛みを伴うリストラなど出来ないのだった。ルノーの株主や役員も「日産を活用せよ」。

かくして日産が援助することになるようだ。具体的には「さらなる共用化」である。ルノーを見てると「なんで?」というクルマ作りも多かった。例えば電気自動車。日産が注力しているのだから、量産効果出すため日産の電池を使えばよかった。なのにルノーはルノーで独自にLGケムと組んで電池作りをしている。

まぁルノーにも意地がある、ということなんだろう。当然の如く電気自動車に限らず、多くの車種で「意地」を張ってます。その意地がコストダウンの大きな障害になっていた、ということ。ゴーンさんにとって喫緊の課題は「ルノーのコストカット!」になるワケ。日経Webによれば「300万台規模の部品共通化」らしい。

ちなみにルノーの全世界販売台数は2012年で255万台。日産が494万台で今や半分。いや、ルノーの台数にはルーマニアの『ダチア』分の36万台が含まれるため、212万台ということになる。ダチアとの部品共通は難しいし、そもそもダチアって好調。ルノー本体と300万台の部品共通化を行うのだろう。

しかもすでに半分くらいの車種が日産のシャシやエンジンを使ってます。さらに300万台規模の共通化ということになれば、意地で残っているルノーの技術さえ無くなることを意味する。もはやルノーが日産のOEMモデルばかりになる、ということだ。ルノーに対する日産の発言力はもう少し大きくなっても良いと考えます。


2 Responses to “ルノー日産の3分の1に”

  1. CVCC より:

    重荷になってお金や技術ばかりが利用されたあげく立場はルノーが上なんて・・・
    かつて助けてもらった分はとっくに返したのですから、
    むしろ提携を解消して新たな対等な立場での提携をするか、立場逆転する買収仕掛けるかするなら天晴れなんですが、日産の体質上そんなことは出来ないんでしょうね・・・

  2. 真鍋清 より:

    すると次期ルノー・ラグナは日産ティアナと共通項が増える?次期メガーヌは新型シルフィと二卵性双生児になる?
    これによってスケールメリットと同時に、日産側の手抜きシャーシにルノーの息が吹き込まれ、市場競争力(そして製品の魅力)が増えるのだとすれば願ったり叶ったりだろう。
    さてフランス大統領専用車は次期日産フーガと姉妹関係の後輪駆動かって?そこまで細々した市場のためにルノー側が敢えて投資を行うか、良くも悪くも見ものだと思う。

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