メディアの社会的な役割(24日)

現在の技術でディーゼルエンジンを作れば、多かれ少なかれNOxを出してしまう。という点ではスピード違反のようなもの。原理主義者からすれば1km/hでも違反であり、そう主張されたらいかんともしがたい。原理主義者からすれば100km/h制限となっている我が国の180km/h自主規制すら納得出来ないでしょうから。

VWの排気ガス不正問題、ヨーロッパへも波及すると報じられている。ここで重要なのは、ユーロ5かユーロ6か、という点だ。2014年以降の新型車から発効となるユーロ6はアメリカの規制レベルとほぼ同じで、厳しいNOx対策が必要。方やユーロ5であれば、NOx触媒不要という数値。もしユーロ6対応のVWに疑惑が出ているというなら大きな問題だけれどユーロ5時代の車種なら「なんで?」。

もっと言えば、アメリカと日本とヨーロッパ以外では現時点でもユーロ6やBIN5規制対応のサルファフリー軽油(硫黄濃度15ppm以下)を購入出来ない。クリーンディーゼルを持ち込んだってあっという間に触媒が劣化し、NOxを排出するようになってしまう。報道を見てると、軽油の硫黄濃度やヨーロッパの規制の変遷を理解出来ていないように思う。他のギョウカイのニュースもこんなもの?

Webカートップで少し書いたけれど、私が住んでいる練馬区は光化学スモッグ発祥の地である。日本初の光化学スモッグを検索すると1970年(杉並区)になっているものの、その当時は認識されていなかった。1972年に練馬区の石神井南中でバタバタと生徒が倒れ、社会問題化。ウチのヨメの姉は石神井南中に通っており倒れたという。したがってNOxの加害性について十分過ぎるくらい知ってます。

だからこそ工場から出る煙や排水を見ると、どうしても気分良くない。40歳以下の人が工場を見て美しいという概念は全く理解出来ず。もっと言えば、排気ガス中の汚染物質と二酸化炭素を同列に考えること自体も理解に苦しむ。一方、30~40歳世代からすれば大嫌いな自動車から排出されるモノは全て毒ガスだと感じるのだろう。このあたり、私らにとっての「工場」が「自動車」だから仕方ない。

何度も書くが、VWをバッサリ切るような原稿を書けばカッコ良い。でも専門家からすれば超オタンコだ。「羮に懲りて膾を吹く」は最もカッコ悪いです。24日の夜からBMWも怪しいと言われ始めた。この点、精査して25日の午後には解る範囲での情報をお伝えしたい。とにかくダンマリを決め込むことはメディアとしての責任放棄である。叩かれようが、嫌われようが、解っていることを伝えます。

情報を得て最終的に判断するのは皆さんです。


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