なんでレースに出るのか?(11日)

モータースポーツで重要なのは「なぜやるのか?」という原点だと思う。日本に於ける本格的なモータースポーツを始めたルーツである本田宗一郎さんは「ウチの技術で勝負してぇ!」だったようだ。普通なら「そうは思っても‥‥」なんだろうけど、あっけなく乗り越え世界に出て行ってしまう。

やがてサーキットまで作っちゃうんだからホンモノだ。トヨタは「レースというのをやらないと販売を伸ばせない」というところからスタートしたため、オイルショックで各社モータースポーツから撤退するまでライバルの背中しか見られなかった。日産についちゃ「勝つ!」というエネルギーが強烈です。

直近の「復帰状況」を見てるとまっこと興味深い。始祖であるホンダは会社全体として見ると、依然やりたくて仕方ない宗一郎さんのDNAを持った人がワンサカいます。けれどあえてそういった人を外しているため、カタチとしちゃムカシのトヨタのようになっちゃっている気がしてならない。

トヨタは逆。章男さんが宗一郎さんのように、勝負したくてウズウズしちゃってる。一方、社内を見るとモータースポーツのDANが薄い。トヨタのような企業だと普段作っている製品と掛け離れたF1やWECは、宇宙船のようなもの。社員としちゃ興味なし。ただ市販車使うラリーは、少し違うと思う。

トヨタにもモータースポーツ好きはいるし。立ち上がりで相当ドタバタするだろうが、いろいろ楽しませてくれることだろう。そして日産はムカシと変わらない戦いを見せてくれそうだ。さてさて。スバルとマツダ、三菱自動車はどうするんだろう? 静観してたらTOPに置いて行かれます。

現在モータースポーツに冷淡なクルマ好き達ながら、盛り上がってきたらイヤでも気になると考える。モータースポーツって基本的に「文化」。子供の頃の運動会や学園祭と同じと考えてもよい。やらなくたって問題なし。でも一生懸命頑張っている人達を見ると、必ず引き込まれます。

そこで重要なのは「戦っている姿を正直に伝えること」。トヨタもホンダもプレスリリースが超ヘタ。だってヨイショしかしない大本営発表ですから。なので全く盛り上がらずに終了。文化なんだから喜怒哀楽をハッキリ伝えるべきだ。ということで私は好き勝手にイヂッちゃってるのだった。

踊る阿呆と見る阿呆。同じ阿呆なら踊った方がイイ、という阿波踊りの精神は--精神というほどのモンじゃないっすね--私の原点でもある。ラリーを見に行くと「どうして踊ってる中にオレがいないの?」になってしまう。そう感じなくなったら、競技から卒業できると思う。

大阪オートメッセ

金曜日からインテックス大阪で『大阪オートメッセ』が始まる。今年もカートップのブースで3日間、断続的に怪説や司怪をしてます。昨年は金曜日大雪でほぼ交通手段無くなったため土日に集中してしまったけれど、ゆっくりクルマの写真撮ったり見るなら金曜日をすすめておきたい。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ