私らの先輩世代

よく私は団塊の世代のことを書く。基本的に悪口だと受け取られると思う。けれど私は団塊の世代の先輩に「社会」を教えて頂
いた。個別に見ると素晴らしい人が多い。もっと言えば、今の私があるのは団塊の世代のおかげだと考えます。ただ「団塊の世代」というグループの評価になる
と、やや厳しくなる。

この世代のバックボーンを紹介しよう。そもそもなぜ世代別の人口が多いかと言えば、第二次世界大戦の影響。敗戦を受け、昭和22年〜25年の間(1947年〜49年)、毎年250万人もの出生数となった。この世代、いろんな社会インフラが追いつかず。学校の校舎すら不
足し、プレハブで凌がなくちゃならないほど。

団塊の世代の親の世代はアメリカの強さを痛感し、日本の国力増を痛切に願う。当然、競争厳し
い。団塊の世代はアメリカナイズされた教育を受けたため、アメリカの価値観を好む。一方、日教組も強大化し、アメリカ文化好きがベースにありながら、搾取
のない社会主義(当時そう信じられていた)に憧れる傾向。

ちなみに大学への進学率は15%と低く(それでいて学生運動で実質的な休講状態が長かった)、これが自分の子供世代を「大学に行かせたい!」という強い気持ちになって現れる。学生運動で挫折してしまう人も多い。こんな環境が「競争を
嫌う」。「頑張れば結果はどうであれ素晴らしい」という流れを作る。

行き過ぎた平等を作り出すのも団塊の世代。結果が出るのは可哀想だから、という理由から学校に対し強硬な文句を付け運動会の駆けっこを止めさせたり(一旦ゴールの手前で全員停止し、みんなで手を繋いで同時にゴールする、と
いう凄い光景も見られた)。競争を好む人も多いが、反対派に逆らわない。

また、非常に大きい市場を持っており、しかも競争意識が働く。社会人になって自分のクルマを買えるようになった頃に流行ったのがファミリアに代表されるFFの2BOXカー。もう少しフトコロに余裕出ると、シルビアのよ
うな2ドアクーペの爆発的なヒットをもたらし、続いて家庭持つやアコード級セダンが人気に。

バブル景気に差し掛かるやマーク2クラスが記
録的なヒットとなり、子供が育ち始めるやパジェロやレガシィ等、RVに流れ込む。最後の明確なヒットは、団塊ジュニアと親子3世代(居心地良いので独立しない団塊ジュニが多い)の世帯が増えたためだろう。最後の流行は多人数乗車のミニバンでございました。

ということでこの世代が「新しいことをやろうとする時の堤防」になってしまっている。競争を嫌い(好きな人も説得されてしまう)、大きな人口を背景とした消費社会を引っ張ってきたため、同
じジャンルで良いモノを作れば市場があると信じてます。成功体験も多い。この世代を納得させるのは容易じゃありません。

私が団塊の世代に望むことは「次世代を育てること」。ノウハウを持たない若い世代のバックアップや指導をしていただけたら凄く嬉しいです。

・ECOカージアは「ホンダのヘビーハイブリッドに驚く

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6 Responses to “私らの先輩世代”

  1. さね より:

    団塊の世代てよく聞きますけどイメージがわかない… ようは話しからする現時点で歴史から見て今お年を召した方「失礼<(_ _)>」の方ですか? だとしたらあまりいい印象ないです。なにかにつけ社会の出来事や会社関係で国民に迷惑かけても 申し訳ないですと頭さげるだけだし、下の者が勝手にやったみたいな。俺は仕方なく責任おわされてる涙。大企業なら国と銀行がなんとかしてくれるだろ。それ税金と国民の金だから!あと官僚は渡りしまくり税金泥棒。政治家は三流自分の保身と政局と金のみ。ちゃんとした国民の今は被災者のために法案や国を建て治す仕事しろ!てゆう感じです …みんながみんなではないのだろうけど。結局子供時代の教育て大切ですよねぇ真面目に そんなイメージだから後輩を育てるなんてないような気がします。若い世代はもう己で道を切り開く!といいたいですが。日本からでたくないひきこもり&学力低下らしい自覚ないですが確かに。団塊の世代なんかどーでもいいからなんとかしないと!と切実に思います 団塊の世代のみなさん無礼で申し訳ない。

  2. 真鍋清 より:

    彼ら団塊の世代も多くは現役を引退し、プリウスを筆頭とするハイブリッドと軽自動車という我が国マーケットの「二枚看板」を支える一大勢力であることは否めない。
    特に後者「軽自動車」セグメントこそオールエイジの世代から積極的に支持されうる、閉塞状態に風穴を開ける取っ掛かりになる可能性を秘めていよう。
    その意味で2011年9月発表予定の「JC08基準で32km/l」を狙うダイハツの新作イースにリタイア中高年層が乗っている風景は確かに絵になるとは思う。
    さて軽オープンとして再登場のホンダビートは?SKYアクティブの1.5Lバージョンを搭載して小型化する次期マツダロードスターは?日本経済華やかなりし頃を知る彼ら団塊から一種の郷愁を持って迎えられるだろう。ただ若年層の積極的支持を取り付ける磁石足りうるか?はまあ別問題だろうか。
    若年層〜壮年層といった、団塊ジュニアから下の年齢層には「コストパフォーマンスと必要十分の美学を極めた」シビルミニマム路線が支持されること必至であり、そうした点でも次世代軽の軽量化/ハイブリッド化/2シーター版といった戦略が有力な手がかりになると踏んでいる―満艦飾のトール版軽やミニバン路線に飽き足りない潜在人口も決して少なくないのだから。
    PS
    愛車2004年式ヴィッツ1300U-Lは88875kmに届き、猛暑でクーラー全開にしてなお平均燃費は11.0km/lと昨年の今頃より10-15%の改善、小生の次期FXとして期待しているダイハツイースは何km/lを記録するか大いに楽しみです☆彡

  3. tonpochi より:

    良くも、悪くも粘り腰。
    多くの企業は60歳定年。しかし、年金受給は65歳以上。空白の5年間どうするか?
    日本の企業にはシニア社員制度というのがあり(全部ではない)、報酬は減額されるけれどその会社で65歳まで働けます。
    これは何を意味するかというと、この5年間で自分の持つノウハウを若い世代に引き継いで下さい的なことを期待しているのです。
    ところが、全ての社員が引継ぐべきノウハウを持っている訳ではなく、また、減額された報酬も若い世代より上ということで企業としては結構な負担になっていると思います。
    日本の年金制度の欠点はここにあります。現在、空白の5年間は企業におんぶにだっことなっています。本来なら60歳で退職し、年金生活をエンジョイしたいのですが背に腹を変えれないので働く。この粘り腰こそが、若者から雇用機会を奪っているのではないかと思います。
    更に、状況は悪くなる一方で年金受給開始年齢は70歳に引き上げられます。空白の5年が10年になると企業はもはやシニア社員制度などやってられなくなります。
    そうなると、年金を貰う前に多くの方は力尽きてしまうかもしれません。

  4. 那須与一 より:

    働けば働くほど残業代が貯まり、長年会社にいれば退職金が1000万以上、あとは年金で悠々自適。けど「自分はこれだ!」というものが無く、無駄使い?な自分の親らの世代の実態だったでしょうか?
    私は団塊ジュニアですが、ブームと流行を作ればビジネスになりましたが、今の若い世代はそうは簡単にいかない。(AKBだって一部の熱いマニアだけでしょ?(笑)
    だから、利口な世代だと思っていますが、反対に好きな仕事につけないイメージもあり、100万以上もするクルマを買うのはアホらしいと思っている?と考えています。
    若い世代にウケるクルマとは?
    20代がこぞって、あのクルマに憧れ、買う、なんて現象はもう来ないのでしょうね。イースなんて、値段も燃費も若者向けなのにデザインがミラバン?今年最大のガックリです。

  5. 小林 英弘 より:

    団塊の世代の方々が「『新しいことをやろうとする時の堤防』になってしまっている」のは日々感じますね。特に公務員業界では事ある毎に「前例がない」の錦の御旗で私を含めた若いシの提案・立案・起案等々を淡々と却下していきますからね〜。以前に一度、「前例がないなら今回のコレを前例第一号にすればいいだけじゃないですか!主任の案は市民の目線に立って考えた事ですか!?それとも我々行政側の都合最優先で考えた事ですか!?それって自治体職員としておかしくないですか!!」って、定年間近の上司に激しく噛み付いて抵抗した事がありましたが…結果は「誰か俺に北斗神拳を教えてくれぇ!」でした(笑)。
    しかし彼等彼女達「団塊の世代」を全否定するつもりはありません。むしろ日本の戦後の高度成長の立役者として尊敬の念さえあります。ただ若干一部の方々が…なだけです(笑)。
    …クルマはやっぱりセダンです! 時にリッター9km、時に10kmと燃費の気まぐれなウチのトルネオ君ですが、トータルでの使い勝手や利便性、走行性能等々を考えれば今流行のモノフォルムのハッチバックセダン(30プリウスやインサイト等々)よりもオーソドックスな3ボックスセダンの方が「クルマ」としての総合評価は断然上だと思いますがどうなんでしょうか? 個人的に今のセダン不人気が全く理解できません。皆さん、セダンっていいですよ〜(笑)。

  6. 阪神ファン より:

    人口が多いだけに注目されやすい団塊世代。
    それ以外の世代、それぞれ立場が違うと言い分も違うでしょうから難しですね。
    昔は週休2日なんてなかったし、妻が働けば「甲斐性なし」
    と言われ、仕事一辺倒で大変な場面が多かったのではと思います。それでも給料は上がり雇用は確保されいい部分もあると思います。しかし、「終身雇用はふるい」、「外資系がよい」、「年功序列はダメ、成果主義がよい」など過去の制度を壊す意見が多くを占めた結果、現在に至っていると思います。
    私も団塊世代に次世代を育てていただきたいです。
    ただ、私の周りの若い世代では勉強してがんばる人、そうでない人が極端な気がします。きちんとしてる人は本当に努力してます。反面、勉強や努力もせず文句だけ言う人が多いのも事実だと思います。他の世代以上にハッキリしていると感じています。

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