新型RAV4もプア

予想されていたことながら、新型RAV4のスモールオーバーラップ衝突評価は4段階中で最低の『プア』だった。IIHSの
説明によれば明確に「危ない」と表現している。動画を見ると頭部がどこかに激突している感じ。フォレスターなど「同級生」はキッチリと対応を間に合わせ、
最上級の『グッド』評価を得てます。

RAV4の評価

問題なのは、CR-VやCX-5に代表される「スモールオーバーラップ衝突を全く考えていないモデル」さえ『マージナル』(最低必要ライン)という評価を得ている点にある。ホンダとマツダの担当者に聞くと「未対応車なので待ってくれという感じです。もう少し時間があれば絶対に対応したのに」と悔やんでいた。

トヨタは十分な対応時間があったのにやっていない。もしかすると新型ISもプアかマージナル評価になってしまうかもしれません。厳しい評価をされたクルマは、実際の事故でも間違いなく悪い結果になる。オフセット衝突対応じゃない時代のボディが怖いと思うなら、スモールオーバーラップのプアも同じレベルです。

もちろんアメリカで『グッド』評価を連発しているホンダだって、全ての日本仕様に対応してくるかとなれば不明(少なくともアコードHVは世界で最高水準の安全性を持つ)。新型フィットなど対応していないかもしれません。スバルや日産も同じ。このあたりはユーザーが納得した上で買えばいいと思う。

ただ日
産の場合、2010年販売のリーフのボディもスモールオーバーラップを意識した設計は取り入れている。ラリーカーを作るためバラして判明したのだが、フロ
ントのメインフレームがクワガタのように外側に開いているのだった。浅いオーバーラップでもメインフレームに当たるようなコンセプトになってます。

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根元より前端の方が開いている

おそらくCR-VやCX-5もそういった設計になっているからプアにならなかったんだと思う。リーフの日本仕様を試験したら、案外良いかもしれない。といったことを含め、もう一度衝突安全ボディについてジックリ考えるべきだと思う。決められた試験モードだけで良い点数を取ろうと考えているなら、そら間違いです。

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2 Responses to “新型RAV4もプア”

  1. さね より:

    トヨタって法規や試験がなきゃ安全性に無頓着?まさにプア。 そのトヨタが日本No.1メーカーとは日本のユーザーも騙されてるのか、気にしないのかまあトヨタ車買うなんてメーカーもユーザーもどっちもどっちだなぁ…。 スバルやホンダや日産も車種によるんでしょうが日本使用車は未対応かもしれないとか、なさけなさすぎ。対応してるならまともだな。 しかし燃費基準や排気量区分、安全性などガラパゴス化しまくりですが、日本はバイクも含め。ガラパゴス化が悪いとは言いませんが、ガラパゴス化が世界をリードして環境や安全性や実燃費を新しいステージに上げるとか、世界基準を変えるならガラパゴス化も素晴らしいけど、バイクもですが世界4大メーカーのお膝元なのに3ナイ運動?とか悪物にして自分の首をしめて、業界が末期的に工場や就職率や不景気なると3ナイ終わりにしましたが時すでに遅し、バイクは日本市場終わってるし。メーカーも日本市場には辟易してるかもなぁ。ヤマハは国内向け専用車を作らないと断言したし、ホンダも新しいCBR500Rをわざわざ400にして逆に高くなるし、自動車の5ナンバーが基準みたいなのとか、軽自動車の規格とかガラパゴス化で安く素晴らしく世界の基準を変えるならいいけど、そうでもないし…日本が世界基準になるなんてまずないし、せめて世界基準に合わせていきましょうよ役人を始めメーカーは。日本専用とかガラパゴス市場に付き合ってたら駄目だと思います。ユーザーも損するし。なんだかなぁ…情けない…。 たまにゃ日本車こそ世界の基準だ!ぐらいの意気込みないのかな?いつもながら残念。電気自動車の時代がきても技術は素晴らしくても世界基準を作るとかには、れないんだろうなぁ。なんなのいったい役人を始めメーカーは?

  2. ねこまんま より:

    どうしたトヨタ、最終型のスターレットでデュアルエアバッグ&ABS&衝突安全ボディを採用し、それまでの国産車の安全性を飛躍的に向上させた意気込みを忘れてしまったか。(ハイメカツインカムなんてのも有りますがこれは安全性に関係無いので)
    ナンバー1だからこそ他者の追従を許さない安全性を確保して欲しい。いずれはトヨタもスモールオフセットに対応するでしょうが、早いところやって欲しいものです。少なくとも前部の構造変更でプアで無い状態にすることは可能でしょう。
    ここ20年くらいで安全性が一番高くなったのはホンダでしょうか。結構有名な話なんで知ってる人も多いだろうけど昔のホンダ車はブレーキが効かないことで有名で解体屋の知り合いが「他のメーカーは前が潰れているのと後ろが潰れているのは50%&50%だけどホンダは前が潰れているのが70%くらいある、ブレーキが効かないからオカマ掘ることが多い」と言ってましたね。私も昔にレンタカーでグランドシビックを借りて前の車に衝突しかけたことが有ります。(3人で交代で運転していましたが全員前の車に衝突しかけた)知人が乗っていたワンダーシビックも私が乗っていたカローラセダンより車重が100kg程度軽いにもかかわらずパニックブレーキ状態になると最後で止まらなかった、知人は怖いので大枚はたいて当時一番効きが良いと評判だったエンドレスのブレーキパッドに換えていたがそれでも改善しなかった。さすがに今はそんなことは無いだろうけど。あと警察関係の事故処理の知人も「ホンダ車はボディが薄いから事故ると死ぬ」とか言ってましたし。重量が他メーカー並みに重くなってからはむしろ衝突安全性はトップクラスになりました、結局過剰に軽量化しすぎてた為でしょうね。
    あと大事なのはトヨタに限らずメーカーはスモールオフセット対応車種と非対応の車種を公表すべきだと思います、一番怖いのは海外仕様だけ対応していて国内仕様はしていない車種。昔の日産のように海外向けのフェアレディZはサイドインパクトビームが標準だけど国内仕様には無かったなんてメーカーもありますから。アテンザのアメリカ仕様はスモールオフセット対応だけど国内仕様はどうなってるんでしょうかね?ホンダなども今度出るフィットなどは果たして対応しているのだろうか。
    スモールオフセット非対応であってもユーザーがそれを納得して買うなら良いのですが其の情報が無いので困り者です、スモールオフセット衝突なんて知らない人もたくさん居ますし。
    ともあれ昔から言えば安全性は飛躍的に高まっていますがメーカーは切磋琢磨してより高みを目指して欲しいものです。

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