アイサイト正念場か?
昨日TOPで書いた「ベンツはアイサイトの基幹特許を‥‥」の件、いろいろ取材してみたトコロ、どうやら大きくハズれていないようだ。もちろんアイサイトには未だ有効な多数の特許が使われているものの、基本的な概念を自由に使えるようになったんだと思う。ベンツ以外もステレオカメラは増えていくことだろう。
興味深いのスバルの考え方。ベンツはステレオカメラだけでシステムを構築しようとしていない。ミリ波
レーダーと組み合わせて使う。どちらも優劣あるからだ。今後もステレオカメラだけでシステムを作ろうとしているスバルによれば「だからベンツで使っている
ステレオカメラの性能は高くない」という。その通りだろう。
この件、電気自動車の「ピュアEVかレンジエクステンダーか」に似てる。日本人は精神的なピュアさを追求するのに対し、欧米って合理主義だ。確かにスバルの「ステレオカメラだけでシステムを構築すればコストパフォーマンスが高い」は事実。ただ現状を見る限り素直に納得できない。というのもアイサイトは10万円。
一方、E250のオプション価格19万円。内容といえば前方の安全確保用としてロングレンジとミドルレンジ、ショートレンジを担当するミリ波レーダーが3つ! さらにステレオカメラでカバー。後方も車線変更
時の接触を防ぐため左右2つのミリ波レーダーを装備した上で、追突事故用後方ロングレンジレーダーまで付く。
アイサイトは前方だけで10万円。ベンツだと全周で19万円。私が乗っているV40も「ブリス」と呼ばれるボルボ発明の後方警報レーダー付きで、その恩恵を感じること多数。マツダも
同じシステムを装備できるけれど、超有用です。V40に乗っていると、ブリス無しのクルマじゃ不安になるほど。マツダ乗りも同じかと。
スバルも後方警戒レーダーを付ければ10万円じゃ済まなくなると思う。全ての技術に言えるコトながら、固定観念は持たない方がいい。ただ一点突破も面白い結果をもたらすことだってある。アイサイトが全てのスバル車に標準装備になれば素晴らしい! その上で後方警戒レーダーをオプションにすれば良いです。
もちろんアイサイトが現時点で日本勢最良&最高性能の安全デバイスであることは疑う余地無し。ただ猛追を受けている。アド
バンテージは最長2年か。「攻め!」の姿勢が大切。スバルはアイサイトをどうやって伸ばしていくか、大きな岐路にさしかかったと思う。守ったらきっと追いつかれ
ます。
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