リーフのラリー車
昨年リーフで全日本ラリーのクラス優勝をした際、クルマのことを中途半端にしか知らない人から「最大トルクが3リッター級に匹敵する280Nmもあるのだから1,3リッタークラスで勝てるのは当たり前では?」と言われた。この手の人はガソリンンジン車に変速機というのが付いていることを認識していない。
確かに最大トルク140Nmのクルマが同じギア比なら圧倒的にリーフ有利。されどガソリン車だと変速機が付いており、回転数を2倍にすれば2倍のトルクを伝えられる。リーフは変速ギア無し。つまり最高速が出るギア(6速ガソリン車なら4速と5速の中間くらいか?)で走り出しているのだった。
リーフの40km/hは約1000回転。ガソリン車なら40km/hでフル加速してる際、4000回転以上を使う。280Nmのモーターを持ってしても、140Nmのエンジンを4倍の回転数で使われたらいかんともしがたい。この手の話、変速ギア無しのトヨタ式HVにも当てはまる。変速ギア付きHVのモーター、小出力です。
5段ギア付き自転車をイメージしてもらえばいいだろう。リーフは常に5段ギアに入ってる。ガソリン車の2速や3速はリーフより圧倒的に伝達トルクが大きいワケ。加えて車重が全く違う。JN1クラスだと1トン。リーフは1,6トンもあるのだった。馬力だってJN1は130馬力以上。リーフ109馬力です。
どう考えても速い理由無し。じゃなぜ良いタイム出るかと言えば、重心の低さによるコーナリング速度の高さだと思う。サスペンションさえキッチリ作り込み、コーナーを攻め切れれば条件によっちゃ互角のタイムを出せる。サーキットの狼で言えばロータス・ヨーロッパ。飛行機だと零戦のような存在。
直線番長でコーナー遅いよりカッコ良いっす! ということで今年もターマックだけながら(グラベルは難しいと思う)、3戦くらいリーフを走らせようと考えてます。ただ運転手は私ぢゃない。どんなドライバーになるかは4月の開幕戦をお楽しみに! 少しでも全日本ラリーが話題になり、盛り上がったら嬉しい。
ちなみにベストカー1月25日売り号で竹平兄によるリーフの短い試乗レポートが出ますけど、少々訂正。モノチューブだと書いてあるダンパーは複筒式。ボディ剛性高かったのでスポット打ち増しはしておらず。でも補強してると思えるほどガッシリしてます。そうそう。今シーズンに向け、喜多見さんは足回りを進化させるそうな。
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