タイヤ競争勃発か?

圧倒的な強さを発揮している日本のタイヤメーカーながら(世界最大の自動車生産国ということもあり地の利が大きい)、ここにきて方向転換を迫られるかもしれない。アジア地区のタイヤメーカーが急成長しているからだ。特に伸張著しいのはハンコック(韓国)。コストパフォーマンスの高さが評価され始めており、ジワジワ純正採用するメーカーも増えている。何とクライスラーまで純正タイヤとして使用し始めた。ダイハツESSEのハンコックも悪い評価でないから、やがて軽自動車や海外生産の安価なモデルでシェアを増やしていく可能性大。先日の上海モーターショーに32インチタイヤを出展したり、モータースポーツにも参戦するなど侮れない存在。また補修用タイヤ市場では、すでにアジア勢のメーカーを無視できない。新興国の場合、新車装着タイヤが日本メーカー製でも補修用はアジア製になってしまうからだ。いや、アメリカや日本でも急速にアジア製のタイヤのシェアが増え始めている。自動車雑誌などでアジア製メーカーの比較テストなど行い、もし圧倒的に悪い内容じゃなければ一段と売れ始めるだろう(Webなどをチェックすると一般ユーザーの評価は多く出ている)。ちなみに「ナンカン」「フェデラル」「ソナー」「クムホ」「ネクサス」「ワンリィ」「ハンコック」などが売れ行き上位の新興ブランドです。考えてみればインドネシアなどタイヤの原料である石油も天然ゴムを生産してるから、その気になればコスト的に有利。タイヤというパーツ、自動車と違いデザインの違いや圧倒的な技術の差なども出しにくいだけに、激しい戦いになれば価格競争力がモノを言うかもしれません。

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