年明けから東南アジア5カ国を見て日本のストロングポイントを考えてみたら、なかなか厳しい

1月7日に日本を出て、シンガポール、タイ、ベトナム、香港、台湾を見てきた。驚くべきは物価である。シンガポールなんか晩ご飯食べれば3000円。ビール1200円。おそらく1ドル=120円くらいの円高になったって日本より物価高いと思う。香港は1ドル=120円くらいの円高でトントン。台湾とタイが少し安く、ベトナムでやっと日本の半分といったイメージ。

1バーツ=5円! シンハーが185円もします

いや、ベトナムですらミドルクラスのクルマの価格もガソリン価格も、マクドナルドの価格も日本と同じ清潔レベルの店での飲食もホテル代も日本より高いと思っていい。衝撃なのがタイ。わずか10年前、タイでラリーに出場すると総予算で1戦30万円も掛からなかったけれど、今や全日本ラリーと大差ない感じ。シンハービールの350ml缶が185円ですから。

日本車王国の香港も新規参入組がシェアを伸ばす

さらに驚くのはシンガポールと香港の場合、製造業無いのに裕福なこと。日本人の感覚からすれば「一生懸命モノを作って利益を上げる」だろうけれど、華僑の皆さんはモノやお金を動かして楽して日本以上にお金を儲けている。商社と金融で暮らせるということ。我が国の商社と金融、製造業と比べたら世界評価低い。まぁこの分野も国がブレーキ踏んでるだと思います。

ベトナムは自国メーカーのビンファストが急増中

現在の日本の課題は速度感だろう。ナニをするのも決断が遅い。部下などから良いアイデアあがってくると自分の手柄にしようとする。しかしそんな上司に限って自分で責任を取りたくないので、無難な方策を探す。全てうまく行く戦略などないから、失敗した時を考え始める。良いアイデアであっても、アウトプットは遅くなり内容も冒険無しのツマランものになる。

日本に勝ち目はあるか? なかなか難しいと思う、ポテンシャル自体は素晴らしく高い。でも「規制」というブレーキを踏む輩が多すぎて伸びない。本来ならブルドーザーのように荒れた土地を切り開き、平坦になった場所を開拓していく。されど我が国はブルドーザーを許さないのだった。燃料電池もリチウム電池も液晶も太陽光パネルも半導体も国が潰した。

 

 

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ