予想されていたことながら世界中の切れ者エンジン技術者が中国に集まってしまった~
ホンダがエンジン廃絶宣言をしたのは2021年。それより前に「エンジン止めた!」となった欧州勢もエンジン開発部門の大幅な縮小を5年ほど前に行った。優秀なエンジン屋さん達が突如仕事を失ったワケ。そんな状況を見た中国勢は「エンジン屋ハンティング」を開始した。新型コロナ期間中、中国勢はPHEVの可能性について熟考。ニーズあると判断したのである。
ここから熱効率の追求が始まる。多くの人は「中国のエンジンなんて」と思っているようだけれど、開発中の中枢にいるのはノウハウを山ほど持つ欧州と日本のエンジン屋さんなのだった。その成果が2年ほど前から始まった熱効率の追求である。ちなみに現在我が国で最も高い熱効率を持ったエンジンといえば新型キックスに搭載されている『ZR15DDTe』の42%だと思う。
中国どうかと言えば、昨年BYDが発表した第5世代のPHEV用エンジンで46,02%達成をアナウンス。このエンジン、欧州や日本の関係筋が熱効率をチェックしており、限りなく46%に近い性能を確認している。さらに日産やホンダと提携する東風汽車開発の新世代エンジンが中国の公的な自動車技術ラボで48,09%を記録している。ガソリンエンジンの理論値である50%に近い。
すると今年5月の北京ショーで奇瑞汽車は48,57%というエンジンを発表した。もはや45%超えが当たり前になりつつある。聞けばBYDも東風汽車も奇瑞汽車もエンジン構造などベース設計や工作機械は欧州勢。制御や燃焼などの技術で日本勢のノウハウ(というか技術者ですね)を取り込んでいるという。考えてみたら日本勢も熱効率45%のエンジン開発をしていた。そいつを盛り込んだワケ。
エンジン精度高い欧州的な作りのため騒音&振動レベル極めて小さい。私も東風汽車ベースのエンジンに日産の技術を加えたF7やF6、NX8のエンジンの味見をしたけれど、まぁ素敵でした。静かで滑らか。おそらく熱効率も40%台に乗っていることだろう。ドイツで中国勢のPHEVが急増しているけれど、ドイツ人が噛んでいるエンジンだけにアウトバーンの全開連続走行だって何ら問題ないと思う。
中国の新世代エンジンはeパワーのような直結駆動の無いハイブリッド/PHEVや、ホンダ的な直結駆動ありのハイブリッド/PHEVと組み合わされる。完全発電用エンジンであれば45%を超える熱効率での運行も可能だと思う。直近の10年はハイブリッドとPHEVもメインのパワーユニットになるかと。ここも中国勢が圧倒的な優位性を持つかもしれません。
頑張ろう日本! トヨタとマツダの新エンジンやいかに。
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現行の3気筒エンジンよりも軽量コンパクトになると言われていますが、熱効率はどうなんでしょうか?
何にしても振動と騒音が軽減され、燃費も向上するのなら歓迎です。