中国スト続出か?

今や中国の工場のストライキは、考える以上に根の深い問題かもしれない。御存知の通り中国は一人っ子政策をとってきており、今や都会だけでなく多産だった農村部まで指導が行き届いている。一人っ子が全てそうだとは限らないものの、当然ながら「要求を聞いてもらいたい」という基本的な特徴を持つ。

一人っ子の比率が少なければ「我慢しなけれならない」という方向に行くけれど、今回のように「賃上げをしてもらうのが当然の流れで、しかも続々と要求は通っている」という状況になると皆さん「私も俺も」になってしまう。今後、中国での労働コストは上昇していくことだろう。やがて東南アジア並みになる?

もう一つ。労働者の待遇改善や賃金の問題は、国が成長していくときに必ず起きる社会的な現象。人間にとっての反抗期のようなもので、こいつを乗り越えないとイケナイ。ただそういった状況は一般的に「子供の数のが多かった時期に迎える。その上で、中国通貨である『元』のレートが上昇しそう。

いろんな意味で中国政府は難しい舵取りを迫られている。今のところ「悪いのは企業」というスタンスながら、やがてそうもいかなくなるだろう。逆に考えると、早い段階で労働争議が起こり、労使の関係を良い状態に持って行った企業は、大争乱になった時に切り抜けられるかもしれません。

にきてトヨタ関連の部品会社にもストライキが出てきた。当然のごとく一社や二社じゃ済まないだろう。社会背景も十分に考慮し、上手に対応したらいい。今や中国無しでやっていくことは難しくなっている。逃げることは出来ません。同時に、ベトナムやラオスなどの転戦も考える時期です。

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1 Responses to “中国スト続出か?”

  1. 阪神ファン より:

    選挙もなく資本主義でない国へ資本主義国の会社が進出し、国の本質と実態が合ってないのが問題だと思います。市場規模としては非常に魅力的でしょうけど、まだまだ、これからいろんな問題がでてくるのではないかと思っています。

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