トヨタ、米国でMIRAIのオーナーからスタンド不足で集団訴訟される。訴えるなら国じゃないの?
アメリカでトヨタがMIRAIのオーナー達から集団訴訟された。内容は「スタンド無いのにクルマを売った」というもの。なるほどアメリカでは(ほぼカリフォルニア州)日本以上に水素スタンド事情が悪化している。水素スタンド、日本より広いカリフォルニア州に現在50カ所ほどしかなく、しかも精密かつ複雑な高圧水素を扱うため稼働率も悪い。結果、実用にならず中古価格暴落。
こういう状況を説明しなかったトヨタが悪いということで提訴されたのだった。アメリカは陪審員制度だし、国や州を訴えるより業績好調なトヨタを訴えた方が勝算あるということなんだと思う。確かに現行MIRAIを発売した時点で水素環境は明らかに悪化していた。そんな事情を説明しないトヨタが悪いと主張されたら、シロウトの集まりである陪審員達は「トヨタが悪い」なりそう。
とはいえ本当の意味での被害者はトヨタでありホンダだ。そもそも燃料電池車は1990年にカリフォルニア州が立ち上げたZEV規制(排気ガスゼロ車を販売せよ、という内容)に始まる。この規制をクリアするには電気自動車か水素燃料車しかない。当時の技術だと電気自動車より燃料電池の方が航続距離の長さなどで有利とされた。だからこそトヨタもホンダも巨額の開発予算を投じた。
もちろんアメリカ政府や日本政府も自動車メーカーに対しプレッシャーを掛け、同時に援助も約束した。なるほど10年前に先代MIRAIが出たあたりで盛り上がり、水素ステーションもたくさん作るという流れになる。そんな追い風を受け、トヨタだって現行MIRAIの開発に着手。2021年に発売となるのだけれど、その時はすでに追い風から真正面からの逆風になっていた。
箱根駅伝でセンチュリーSUVの燃料電池車が走ります
自動車メーカーからすれば国の裏切りです。MIRAIのユーザーも訴えるべきは国である。加えて水素インフラって現時点でも様々な厳しい制約が付けられており、アメリカも日本も石油利権組に潰された恰好。ただし! 水素エネルギーは可能性大。中国のように石油利権の無い国からすれば宝の山である。欧州も水素エネルギーを戦略に組み込んだ。韓国も動いている。
水素技術の最先端にいる我が国はどうする?
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初めて投稿させていただきます。
トヨタ・ホンダにしてみれば、現在の日本の水素供給状況は「裏切り」と呼ばずして何と呼べるでしょうか。法規制や政策判断を理由にしながら、掲げてきた国家戦略と実行の間にはあまりにも大きなギャップがあります。これでは両社が「はしごを外された」と感じても不思議ではありません。
誰も到達していないブルーオーシャンに対し、航行規制を敷いて船を出させない──それは月面に交通規制をかけているようなものです。
この技術は間違いなく世界に誇れるはずでした。未来の子どもたちがその誇りを持てるはずだったのに、それを奪う輩は、既得権による目先の利益だけでなく、その未来の誇りも奪っていることを自覚すべきです。そして、あなたの勇気でできることをぜひ考えてほしいと思います。
水素の神様に笑われちゃいますね。
せっかく優秀な技術者と経営者が、燃料電池を開発したのに残念なコトだ。愚かな政治家や石油と金の亡者がいる限り、私を制御するには100万年早いわ! って。
もっとも今のトヨタは、こんな腐れ因縁訴訟ごときにはめげませんヨ。だって水素技術の開発は、カーボンニュートラルの王道の一つなのですから。
アメリカには「集団訴訟をやってお金がとれそう」となれば、それをネタに成功報酬ベースで原告を集めて訴訟を起こすことを商売にしている弁護士がいます。
彼らの行動原理は「訴えやすい」かつ「お金が取れそうなところを相手に訴訟を起こす」です。
スジ論からいえば「炭酸ガスの排出を減らす政策をぶち上げ、水素ステーションをどんどん作る方向の政策を取るべきであった政府」相手に訴訟を起こすべきなんでしょうが、「政府相手は荷が重い…」ということになるから自動車メーカーが標的になるんでしょう。
自動車メーカーの方は「政府の政策に乗っただけだ」と言って政府相手の訴訟すればよいわけですが、そうもゆかないでしょう。
メーカーは恐らくこういうビジネスリスクを踏んだうえでアメリカで水素燃料車を売っていたのだと思います。
これはトヨタは裁判では負けられませんね
国が悪いのだから
悪しき前例を作らないように頑張らないと