マツダ、2022年発売の「ラージ商品群」で背水の陣に見えるが株価は上昇中です

米国マツダはCX-3とマツダ6について「2021年モデルの在庫車が無くなったら販売終了」という発表を行った。現時点でどのくらいの在庫を持っているか不明ながら、もう生産しない。CX-3についちゃアメリカだと小さ過ぎるため売りにくいものの、マツダ6ってアメリカの乗用車で最も売れているカムリやアコードと同じクラス。なのに昨年1万6千台しか売れなかった。

ちなみにカムリは2020年に29万5千台。アウトバックであれば1ヶ月分の販売台数である。失敗作と言ってよかろう。早い時期にマツダ6のクロスオーバー仕様など作っておけばカッコいいので相当売れたと思う。アメリカを担当していた毛籠さんはクロスオーバーを何度もリクエストしていたというが、日本側から「他社と同じようなクルマは作らない」と却下されたそうな。

もちろんマツダ6の後継は存在する。いわゆる「ラージ商品群」と呼ばれる3リッターの直列6気筒を搭載したマツダ6と同じクラスの新型車で(マツダ60か?)、2022年に発売する計画。Dセグメントで世界唯一の直6モデルになる。このエンジン、ヨーロッパじゃ燃費規制CAFEをクリア出来ず販売出来ない。日本もけっこう高価になると言われているため私は台数的に厳しいと考える。

同じく直6を搭載するCX-5の後継モデル(CX-50か?)と合わせアメリカで下を見て20万台くらい売らなければ開発コストを回収出来ないだろう。藤原副社長にとってゲームチェンジャーという位置づけの商品群であり、ラージさえ発売になったら今までの辛抱が全て吹き飛ぶと考えているようだ。最近のマツダのクルマ作りを見ると良いクルマになると思う。売れ行きは価格次第か?

CX-3は昨年8300台しか売れなかった。5万9千台売れたキックスと同じ価格帯ながら、狭いため試乗して「う~ん」になる傾向。またCX-30との価格差が20万円くらいしかないため、CX-3の商品力は非常に弱い。そもそもアメリカで売れるようなクルマ作りをしていなかったように思う。同じく売れていないマツダ2と合わせ、このクラスから撤退するということかもしれません。

ちなみに欧州CAFE対策としてトヨタのハイブリッド車をOEM販売する。ヤリスとカローラ、RAV4あたりになるだろうか? アメリカでもトヨタのOEMを販売するという。また、今や最も重要な電気自動車と言えばトヨタと袖を分かち独自路線。いずれにしろ2022年はマツダにとって正念場になりそう。それとも株価が上がっていることを考えたら起死回生策を持ってるのかも。

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