電力料金、4月から3人家族の家庭で1000円の値上げ。原発の後始末に掛かる巨額経費分です
休日なのでまじめな話です。今年の4月から3人程度で居住する平均的な家庭で電気料金が1000円ほど値上げされる。6人くらいの大家族であれば、さらなる負担増になるようだ。値上げの理由は「二酸化炭素削減のため」という。つまり太陽光や風力発電など再生可能エネルギーから作る電力は火力や原子力より高いから、という理屈のようだ。
下の表は「トヨタイムズ」に出ているモノ。クリックすれば大きくなります。火力発電のコストは化石燃料を輸入に頼る日本と欧州は変わらない。けれど太陽光や風力になると3倍! 世界基準からしても圧倒的に高い! なぜか? いろいろ調べてみたけれど、正確なトコロは不明。太陽光など日本も欧州もパネルを輸入している条件は同じ。むしろ緯度の高い欧州の方が発電効率悪い。
ちなみに原子力発電のコストは政府によれば1kWhあたり10,3円で最も安い。御存知の通り原発の発電コストの中には廃炉費用やお金を蒔くように使う誘致コストなど含まない。もちろん福島第一で現在進行形に掛かっている費用や、巨額の賠償、除染コストなども含まず。今回の値上げ、少し知恵あれば再生可能エネルギーのためじゃなく原発に掛かる費用分だと予想出来る。
なのにメディアを含め(電気自動車嫌いだ君も含む)、回生可能エネルギーはコストが掛かるからダメだと信じちゃってる。太陽光や風力発電、地熱発電は明らかに火力発電より安いコストです。まぁ「知らない幸せ」ってある。皆さん欺されていることに気付かなければ、そんなモンかと思うのみ。ただ電力をたくさん使う企業などは厳しいんじゃなかろうか。
我が国の政府、太陽光発電のコストを引き下げようという指針や規格なんか全く打ち出しておらず、未だに太陽光パネルの設置も現物/現物合わせ。陸屋根の建物に太陽光パネル置こうとすれば驚くほど高い費用になってしまう。安くなるワケありません。今後も原発の廃炉費用や福島第一の後始末に掛かる費用がずっと続く。電力は自前で補うことを考えるべきだと思う。
昨日書いた高速道路のガソリン価格、高速道路のスタンドで働いている人からメール貰った。こういった状況、誰だって解っている。ガソリンスタンドが高速道路料金を支払っているユーザーの利便性向上のためにある、という概念無いのだからどうしようもない。電力料金だって全く同じ根っ子。原発事故の責任、誰も取っていないに等しい。責任取れないことはやるな、と言いたい。
「私は現在、高速道路のガソリンスタンドで勤務しております。価格が高い理由は簡単です。それは家賃が法外に高いからです。更に、売り上げの○%も上納しなければなりません。利益の○%ではなく、売り上げの○%です。家賃が高い分、元々高めに設定した価格に、更に○%分を丸々上乗せしていると考えていただければ分かりやすいと思います。
私の勤務しているSSは国内でもトップクラスの給油量ですが、ガソリン、軽油の販売だけでは赤字です。SA内のテナントも繁盛しているはずですが、それでも撤退するお店が散見されます。固定費、上納金が高すぎて割りに合わないのだと思います。高速道路会社はとても美味しい商売をしていますね。少しは自動車ユーザーに還元して欲しいものです」。
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