非常に残念ながら我が国はEVやPHEVといった電動車用の電池で中国に勝てなくなりつつある

電気自動車はもちろん、今や20kWh以上の電池を積むことが常識になっているPHEVの性能や価格競争力は電池で決まると言っていい。トヨタがホンキになって開発したbZ7Xながら、BYDのSEAL08の登場で突如競争力を失ってしまったのも電池性能差によるもの。我が国は中国の電池技術に追いつくことは可能だろうか? 直近の一ヶ月ほどで最新情報を集めてみたが、悲観的な内容ばかりだった。

10~70%まで5分! BYDの第2世代ブレード電池

現時点で我が国の電池供給能力は壊滅的といってよい。なんたって日本で作っている純日本企業の電池ってトヨタ車用の「プライムプラネットエナジー&ソリューションズ」(PPESと略)のみ。リーフやスーパーワンなどに搭載される「AESC」は日本の工場で作っているものの中国の企業。ARIYAなんか日本仕様も中国CATLの電池を搭載している。日本製の電池、もはや価格競争力無し。

しかも日産やホンダは電池の自社調達を諦めてしまった。全固体電池が実用化出来ると真剣に思っている関係者なんかすでにいない。マツダやスバル、三菱自動車など自社調達を最初から考えておらず。トヨタのみバイポーラ型のLFPという現実解に限りなく近い電池を開発中ながら、需要が無いため実用化も量産化も遅れている。そうこうしているウチ、中国のLFP技術がドンドン進む。

BYD最新世代LFPは1kWhあたり6,9kgしかない。bZ4Xに搭載されているエネルギー密度高いと言われる三元系となるPPES製の電池重量は公表されていないものの、1kWhあたり6.7kg程度だと思われる。エネルギー密度で肉薄され、急速充電性能や寿命、高温耐久性で圧倒され、トドメは勝負にならないくらい安価。そんな電池積んだ電動車と世界で戦わなくちゃならないのだった。

ナトリウム電池は「SODIUMU-ION」と呼ばれる

直近の中国はナトリウム電池の開発競争が始まっている。火花バチバチなのが世界No1の電池メーカーであるCATLとBYD。電気自動車用ナトリウム電池のリリースまで秒読み状態らしい。充放電回数は三元系の10倍以上。LFPの3倍以上。マイナス30度から80度まで安定した性能を持つ。それでいてLFPより安価で、エネルギー密度も肉薄しつつあるという。ゲームチェンジャーです。

ナトリウム電池に着手している日本の自動車メーカーは無いと思う。興味深いことに日本人は「井の中の茹で蛙」だからして日本の市場しか考えていない。世界販売台数9200万台中、日本勢は2400万台ほど。日本市場の台数って450万台程度2000万台は海外で中国勢と勝負しなければならない。いや、韓国も国が電池開発のバックアップしているため韓国勢だって手強いライバルになる。

日本勢はいつまでハイブリッドで頑張り続けられるのだろうか?

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6 Responses to “非常に残念ながら我が国はEVやPHEVといった電動車用の電池で中国に勝てなくなりつつある”

  1. ビスコ より:

    もういいんじゃないですかねこういうの。しょっぱいです。

    日本企業が勝つ=日本人が豊かになる、なんて経済構造は1990年代までの話。

    現代の経済の構造では、価値は国境をまたぐ。アップルはアメリカ企業だが生産・雇用の大半は中国、インド。TSMCは台湾企業だが世界中に工場・雇用。Teslaも少し前まで利益の大部分は中国。

    圧倒的経済大国アメリカの一般国民は全然豊じゃないですよ。年収1000万でも普通に貧乏です。

    日本人でも優秀な人はNVIDIAに転職、Googleで働く。BYDで新卒高収入など、国と企業と人材は昔のように一致せず、優秀な層ほど今後ますますそうなります。優秀で柔軟な若者は「我が国は」とか眼中にないです。

    少なくとも個人レベルでは、国単位の争いよりもグローバルな人材競争で上位を目指す努力をするほうが100倍有意義です。

  2. tonpochi より:

    当初の予定では全固体電池は2020年の東京オリンピックまでに披露されていたはずであった。それを過ぎて早6年。いまだに出る出る詐欺状態。仮に1年以内に発売されたとしても価格競争力が極めて低いと考えます。EVについて詳しくない人は、これさえが出てくれれば一発逆転満塁ホームランと思っているようですが、全くそうはならないでしょう。おそらく燃料電池車と同じ運命になると思います。
    さらに悪いころは、日本は硫化物系を開発しています。これはエネルギー密度が高いというメリットがある反面、高度な製造技術が必要で量産が難しく、リサイクルが困難になります。また、事故による火災が発生した場合に猛毒な硫化水素ガスが発生するリスクもあります。(リサイクル時も㈯同様)
    トータル的に考えて全固体電池はEV用電池の主流には成らないと考えても間違いないでしょう。例え世界に先駆けて日本が製品を完成させたとしても、ガラパゴス化する可能性が高い気がします。
    今後期待されるのはやはりLFPとナトリウムの電池だと考えます。

  3. ビスコさん より:

    貴方の言う事は最もだと思います
    ロスで狭いマンションを持ってますが1.5億
    1人暮らしでも月に60万が最低レベルです
    きっとお若いと思うのですが、資源の無い日本は外貨を稼ぐしか生きる道は有りません
    食料も自給出来ないんです
    この国の運営もかなりダメだと思います
    でもこの国に産まれて地域の人々と交流して普通に暮らせる様な世の中って素敵だと思いませんか?
    今日も夏祭りの打ち上げでニコニコです
    手の届く範囲で平和な世の中が続く為に大切な事が有ると思います
    戦時下の人の話しを聞いた事が有るオッサンの戯言です
    いつかアスファルトをめくって芋を育てる時が来るかもしれません
    歴史は必ず繰り返す
    理系だけど、教授の口癖でした

  4. とっくん より:

    それは中国発のゲームチェンジャーかもしれないですね。一方で欧米発のスマホのようなルールチェンジャーがあるかも。何十年に1回の節目の時代なんでしょう。閑話休題、先日大阪の適塾を訪れました。展示もよかったけど、当時の若者の息吹がリアルに感じれました。あの難局を乗り越えた先達がいたんですよ、日本には!

  5. masa より:

     全固体電池は絵に描いた餅状態の様ですね、開発スピードがやはりかの国には追いついていない、もたもたしている所にBYDはブレードバッテリーVer2?を開発、そして、それを上回るナトリウムイオン電池が搭載されたBEVが登場する予定と云うか、秒読み段階でしょうか?

    ベンツSクラスに全固体電池で、ドイツからスウェーデンまでノンストップで走行し、その後は路上テスト中と記事を読んだのは、今は昔、コスト面、また他の問題が発生し、解決出来ないのでしょうか?

    現時点で、安全性では三元リチウム電池よりも優秀なLFP、ナトリウムイオン電池をかの国から購入するしかない日本の自動車メーカーの皆さん、BEV、PHVはかの国任せですか…

    相変わらず、Facebookでは、中国製BEVの辛口コメントは相変わらずで、未だに燃える、爆発、情報を抜かれる、タダでもいらん等、ボキャブラリーが無いですねぇ…、ワタクシならタダなら有難く頂いて、走り回りますけどねぇ、そして、不思議な事にテスラさんを貶める記事は殆ど無いですねぇ…、結構参考になるお話が多いですよ…

    同じ、上海工場で、同じ中国製の三元リチウム電池やLFPを搭載しているのに。

    ねぇ。

  6. KUMA より:

    日本の電池性能不足の遠因はミニ四駆・・・てことは、こないだ書きましたね。ワールカップで言えば予選リーグ敗退です。昭和のホンダならアルミ工場をつくりましがた、令和のホンダ・日産は電池工場をつくらず、業界全体がのほほんとしすぎましたね。
    ここから巻き返すのは、正直厳しいですね。産業構造として、これまでの自動車は数万ある部品を組み立てることが日本のお家芸でしたが、電池&太陽電池は装置産業なので、最新装置を開発して投資するかが勝負です。
    生き残る手としては、BYDやCATLとクロスライセンスを結んで、特許利用料払いながら、東南アジアで生産することくらいですかね(中国政府が許すか・・・)。
    もしくは、電池自体をモータにするか フレームにするか CPUにするか、という斜め上の発明をするか・・・。

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