ボートショー見てフネ業界の難しさを痛感す(2日)

3月5日までパシフィコ横浜でボートショー。ここ数年、開幕日の最初のステージがBOTY(ボート・オブ・ザ・イヤー)の発表でございます。今年の受賞艇はトヨタの『ポーナム28V』。全長8,4mのディーゼル260馬力搭載艇である。GPSなど必要な装備付けて2100万円程度です。

性能は優れている。艇体がFRPとアルミのハイブリッドという新しい技術で出来ており、波に強い。加えて28フィート艇として考えれば抜群に燃費が良い(20ノット巡航で1時間30リッター程度)。「道具」として評価したなら、世界レベルのフネだと言ってよかろう。

ポーナム28Vのスペック&価格

されど「華」や「色気」がないです。このあたり、選考委員のテリー伊藤さんや実行委員長の山崎海師匠も受賞式の舞台スピーチでハッキリ言ってました。今年はライバルが数億円するイタリア艇だったり、19フィートのジェット艇だったりと、なかなかBOTYとしての点を入れにくい。

そんなことから私もポーナム28Vに入れた次第。素晴らしい艇体を使い、華と色気のある兄弟艇を作って欲しいと思う。ちなみに『ベストバリュー賞』もこのフネでした。私はとうてい安いと思えないので入れてませんです。2000万円って絶対的な金額として高いでしょう!

今回のボートショーで一段と強く感じたのだけれど、皆さん感覚がおかしい。例えばGPS魚探。性能は8インチ級で何ら問題無し。ちなみに2年前まで20万円以上していたのだけれど、アメリカの『ローランス』が10万円以下を出してきたので日本勢も軒並み10万円以下を出してきた。

本日、日本勢の10万円級を見てきたが、全く売る気無し! そらそうだ。50万円以上の製品を売った方が儲かりますから。フネ業界に共通するのは「どうせ数売れないのなら金持ち騙して高いモノ売ろう!」というコンセプト。こらもう見事にギョウカイの共通認識になっている感じ。

そんな中、懐かしかったのが下のボート。50年前、生まれて初めて操船したフネが、相模湖の貸しボートでした。こんなフネです! 全長3,4m。9,8馬力船外機付き。119万5000円は割高だけれど、こういったフネが50万円くらいで買えたら乗ってみたいという人もいるだろう。

むしろボート業界より釣り業界からフネを考えた方がいいかもしれない。釣り業界なら10万円のGPS魚探だって高級品だし、200万円のボートも夢を込めて大切に開発し、売ってくれると思う。2000万円が当たり前のギョウカイに明るくて楽しいミライはないと考えます。


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